水戸興信所 探偵よろず日記

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この記事は弁護士ドットコム からの転載です。

● スマホのロックが解除される「3つの発覚パターン」
Q  そもそも、なぜ不倫はバレるのでしょうか
A  いい質問ですね。私が扱う不倫案件でいうと、ほぼLINEです。8~9割がLINEから発覚しています。裁判ではLINEのやり取りが証拠として出ることも多いです。裁判所が証拠として使用できるか否かが問題である「証拠能力」の有無については議論がありますが、民事裁判では、証拠に刑事裁判ほどの厳格性がないので、頻繁に証拠として提出されていますよ。画面をスクリーンショットで撮ったもの、あとはトーク履歴のテキストを転送したもの等が丸ごと出てきたりします。

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Q スマホには通常ロックをかけているはずですが、配偶者に見られてしまうということですか。
A 私がお話を伺う限りでは、発覚のパターンは3つ。「家族にわかりやすいパスワード」「後ろから押しているところを見ていて、キーの位置で何となくバレる」、そして「酔っぱらって寝ているときに、指紋認証でロック解除される」です。いまだに4ケタのパスワードで、しかも家族ならわかるような数字にしている人が、意外と多いんですよね。

Q なんて単純! なんてうかつな! それだけ配偶者を侮っているということですね。
A 少なくとも、IT関係の知識や能力を配偶者以上に持っていない人は、不倫してはいけません。同等でも危ないです。不倫というのは本質的にバレやすい行為です。刑法的に言うと「共犯」がいる行為ですから。つまり自分が100%証拠を隠したとしても、不倫相手がどこまで隠せるかという問題があります。
変な言い方ですが、単独犯だったら完全犯罪も遂行しやすいけれど、共犯がいるので発覚の危険度は単純に2倍となるわけです。そしてもうひとつ、みなさん「興信所をよく使う」ようになりました。

Q 興信所!? つまり探偵を雇う一般人が増えているってことですか?
A  裁判でも、ご相談の段階でも、興信所の資料はよく出てきます。昔に比べると、ネット検索で探しやすく、アクセスしやすくなったのでしょうね。ただし、実際には「本人の自白」も多いです。配偶者から「私は何年何月何日まで誰々と不倫していました」と白状させられて、録音されたり、書かされたりしているんです。

● もつともこじれる「不倫中のウソ」
Q  嘘や隠し事は必ずバレるということですね。
A  最もこじれるのは「配偶者とうまくいっていない」「別居していて、離婚しようと思っている」と交際を始める前に嘘をついて不倫を始めたケースです。相手が既婚者だと知って関係を始めた場合には本来、交際相手に対する慰謝料は成立しずらいのですが、「既婚なのに未婚と偽って交際」し、ご両親に挨拶するなど社会通念上、婚約したといえる関係になると「婚約不当破棄」になり、また「妊娠中絶による精神的苦痛」も慰謝料の理由になることもあります。

Q  実際に、裁判になっしまうケースというのは相当めんどくさそうですね。
A 私は不倫の慰謝料請求について、「入り口と中身の問題」があるとよく説明しています。「入り口」は慰謝料の請求が成り立つかどうか。争点となるのは「肉体関係があったかどうか」、「既婚と知っていたかどうか」、だいたいこの2点です。

でも実際には、そこが争われるケースは意外に少なく、請求権が成立することが前提として「中身」つまり、慰謝料の金額が問題の中心になることが多い印象です。その場合、裁判所が慰謝料の金額を決める際に通常考慮する交際期間、性交渉の回数や頻度を立証する責任があるのは、申し立てをする側です。

Q 恥ずかしいいやら情けないやら。それに裁判となるとお金もかかりますよね。
A 不倫が発覚すると、極端に言ってしまえば「元サヤに戻るケース」と「破綻して離婚するケース」があります。前者は不倫があっても夫婦が仲良しとなると裁判所は損害が少ないとみなし、慰謝料は減額されます。但し、後者の場合で、さらに小さなお子さんがいて離婚となると、慰謝料は300万円を超えの高額になることもありますよ。

Q 不倫慰謝料の基準額ってあるのでしょうか?
A ケースバイケースですが、代理人として交渉する弁護士の立場から言えば、裁判にならなかったとしても、相手方への慰謝料と弁護士費用で200~300万円は用意していただきたいです。その用意ができないのに不倫をするというのは、たとえていうなら「無保険で車を運転しているようなもの」です。事故を起こしたときに、自分の責任すら賠償できない。そんな悲惨な状態なのです。

Q 実際には発覚後、どのような経過をたどることが多いのでしょうか?
A 和解の形はいろいろで、慰謝料の金額で「早期解決」を求める人もいれば、「とにかく交際をやめさせたい」という人もいます。代理人として弁護士が入って交渉することで、被害感情や応報感情(相手に損失を与えたいという気持ち)は時間とともに減退していくことが多いです。

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