③ 長男誕生
a 長男和也が誕生。夫はほとんど育児に協力してくれなかった。夫は、私に、「子供の相手 をしていればいいのだから専業主婦は楽だろう」などと無神経な発言をするので、これに 反発して口論になったとき、「お前が自分と同じ、給料を持ってくれば自分は専業主夫し てもいい。」と言った。育児は非常に手間がかかりストレスもたまる大変な仕事です。こ れを理解しない夫と心を通い合わすことができない。共通の認識が得られないことに落胆 しました。
b 夫婦で長男を小児科に連れて行ったことがあった。夫は駐車場にいて待合室には来ず、
「診察が遅い。会社に間に合わなくなる!」などといって怒り出し、私が長男を抱いて完全 に乗り込まないのに急発進しようとしたのであわてて乗り込んだ。もう少し母子に配慮し た行動をとって欲しいのが心情です。
c 長男のチャイルドシートを購入したとき、私に「5万円もするような高級なものを勝手に 買うな。」と怒った。夫は私に内緒で高級時計2個購入しているのに5万円の買い物に目く じらを立て、しかも高級時計の購入は私に証拠を突きつけられるまで隠していたのです。 このように、夫婦であるのに事実がバレルまで隠し続ける夫に対し不信感は募るばかりで す。そして、自分の事は棚に上げて人を非難する自分勝手な人だと改めて思いました。
d 夫婦ケンカのたびに、「専業主婦は楽でいいよな!」、「俺と同じ給料を取ってこい!」 といった暴言を浴びせられることに嫌気がさし、資格を取って働こうと考えある国家資格 取得を決意した。夫にそのことを話すと、「資金がかかるからダメだ!」といって不機嫌に なり全く聞く耳を持たなかった。私は、資格を取得して働く夢を諦められず、「資金は私 の実父に出してもらう」と夫に話したところ夫はあっさり承諾した。夫にとっては、私の 夢や希望より、夫婦のおカネの維持のほうが大切なのだと気づき、私に対する愛情の欠如 金銭への執着心、利己性を痛感しました。
④ フランス赴任決定後の出来事
a 夫のフランスへの赴任が決まったが、私はアメリカに夫婦で赴任したときの嫌な経験か ら夫と一緒にフランスへ行くことを拒否したところ、夫は、「同行しないなら離婚する」 と言い張ったため、私は短期大学に通学して資格取得の勉強中であったが、仕方なく休学 してフランスに同行することにした。私は自分の目標を一時中断して家庭を円満にしょう と努力したつもりでした。
⑤ フランス滞在中の出来事
a 夫のフランスの滞在に私と長男も同行したが、休日など夫は一人で観光に出かけ、育児 に相変わらず協力せず母子家庭同様の状態でした。夏、夫の思い付きで家族旅行をしたと き、ホテルに着くや夫は音楽をダウンロードしてパソコンに夢中になっていた。長男が夫 に相手にしてほしがっているのに全く相手にしてくれなかった。妻子に、もっと優しくで きないのだろうかと考えずにいられなかった。
旅行は車を利用した。初めての道路なので運転を怖がる私に夫は、「自分がナビゲーター をするからお前は指示通りに運転すればいい、それくらいはできるだろう!」と突き放なさ れた。「慣れない環境だから俺が運転する」と言ってほしかったのですがそのような心情 を酌む思い遣りがないのです。
b ある日、夫に30分だけ子供をみてもらうことにして私は散歩に出かけたことがあった。 家に近づくと子供の泣き叫ぶ声が聞こえた。部屋に入ると夫はベットに寝転んでいてその 脇で子供が大泣きしていた。夫は、泣いた子を少しあやしたが、いつまでも泣き止まない のでそのままにしておいた、とのことでした。わずか30分の外出の間さえ泣き叫ぶ我が子 をあやそうともしない夫に父親としての自覚があるのだろうかと落胆するとともに、夫の 気持ちが理解できませんでした。
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