水戸興信所 探偵よろず日記

婚姻生活そのものがストレス

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この記事は、2017.1.27 12:00 産経ニュース としてネットで配信された記事です。作者は後記
近年、高齢者や熟年妻の夫殺し、夫の妻殺しが急増しています。探偵が依頼を受けた、当時30才後半から40才代の夫婦から依頼を受けた配偶者の浮気調査の当事者は、あれから25~35年を経過して現在どうしているのか?とっても気にかかる世相になりました。

「夫に死んでほしい妻たち」などの単行本が出版される時代になりました。あの頃も、夫を交通事故死に見せかけた暗殺を密かに探偵に仄めかす妻たちもいたのです。

楽しみは 春の花見に 秋の月 夫婦仲良く 三度食う飯  この句のように悠々自適に暮らす老夫婦は少なくなったようです。探偵事務所に70歳代の夫の浮気調査を依頼してくる老妻もいるのです。

オトナの外来の作者は、配偶者殺害を回避する有力な解決法は家庭内別居だと提言しています。以下、1.2に分けて全文を投稿します。

【オトナの外来】夫の定年後に増幅する妻の「殺意」、妻に依存し「幸せ」だと語る夫の陰で・・・
有力な解決法は「家庭内別居」?


最近、患者さんから「妻の殺気が強く怖い」「寝ている間に殺されるのではないかと日々怯えている」という相談がある。一方、定年後の夫との暮らす妻は「ぽっくりいってくれないかな?」などの夫の早死にを望む声を聞く。

そんな恐ろしいレポートをまとめて昨年に話題になったのが「夫に死んでほしい妻たち」(小林美希著 朝日新書)である。この本は、家事や育児における”妻の理想”と”夫の貢献認識”の差を指摘。怒りをためこんだ妻が抱く最後の希望は夫の死という衝撃のルポルタージュだ。

少し話は変わるが、数年前には後妻に入っては次々と夫を殺害し、そのたびに多額の保険金を受け取るという世の熟年男性を震撼させる事件が起こった。奇妙なことに、殺された人の中には死亡の直前に「今は幸せだ」と語っている。正に被害者は幸せの真っ只中で命を奪われたようだ。

講演会では、「自分のお茶や食事を自身で用意しないと妻に殺される恐れがありますよ!」と自炊を進めていたのだが、今や同居すら危ない例が増えてきた。

女性は滅多なことでは凶行に及ばないというのが私の持論であったが、その確信も揺らぐ事件が最近立て続けに起こっている。昨年の末には61歳の妻が72歳の夫を刺殺した事件があったばかりだ。

厚生労働省 「離婚に関する統計」の概況によると熟年期の離婚は40年前の約5%に比べて現在は約17%まで増えている。約6組に1組が離婚している勘定だ。

我が家は大丈夫と思うのは甘い。離婚まで至ったのが2割なら、その2~3倍の予備軍があるだろう。私の経験では、仲の良い夫婦は2~3割しかいないように思える。

夫の定年後に増幅する妻の「殺意」2 に続く

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熟年離婚は悲劇なのだろうか?

熟年離婚ができるということは別れても何とか経済的にやっていけるということだ。裕福な生活を捨てて古いアパートに移り、パートと年金でどうにか生活している人もいる。今まで仕事をしてこなかった主婦の中には一人ではとてもやっていけないと思って我慢している人もいるだろうし、夫が頑として離婚に応じない場合もある。

ストレスで心身ともにずたずたになったときには、そこから離れるというのが一般的な対処法だ。学校に行くと頭痛やめまいがするとかいじめに会うとかいう場合は不登校という手段もある。夫婦関係がこじれて心身ともに疲れ果てたら、別居や離婚という方法はあるが、その最大の障害は経済的問題である。

凶行に及んだ妻の責任は重いが、そのような行動に至るには離婚を強く希望していたのになかなか応じないとか、経済的に追い込まれたなどいろいろと訳がありそうだ。夫が妻に強く依存しすぎると、このような悲劇が繰り返されるだろう。

ある定年向けの講演会で、初老の男性から「家庭内別居の状態ですが改善する方法はありますか?」と尋ねられた。「家庭内別居は熟年期夫婦の一つの解決策です。お互いに自立していなかったら家庭内別居は成り立ちません。さすがに重病の時や突然死亡した時などはすぐに発見してもらえるので、大きな問題はないと思います」私の答えである。妻の殺気を感じても、諸事情で離婚できないときは家庭内別居も一つの方法だ。

作者プロフィール 石蔵文信(いしくらふみのぶ)昭和30年、京都市出身。内科、循環器科専門医。大阪市内で「男性更年期外来」を解説し中高年の心と体の専門家として丁寧なカウンセリングと治療に定評がある。

これは歌手・タレントの 円 広志 さんが週間ポスト1998,07,24号 夫婦口論 に投稿した記事です

いつもいっしょにいて、愛し合って仲のいいカップル・・・。理想のカップルというと、すぐそんなんを思い浮かべますけど、実際、そんなカップルはいないと思うんです。1万組のカップルがあったら9999組は違う。夫婦げんかもすりゃァ、はよ家から出てったらエエのにと思ってますよね。
では、理想のカップルって何やと思います?僕はね、別居だと思うんです。別居するとあまりけんかせんようになるんです。口もきかんようになるしね。笑うでしょ。笑うかもしれないけど、よーく考えて下さい。
長い間夫婦やってると、どうせいっしょにいても口きかないでしょ。夫婦は合理的に考えることです。いかにお互いが快適に暮らすかということを追求せなアカンのです。
だから、僕の考える理想のカップルは、別居夫婦。別々に暮らして会いたいときに合うのが理想。僕は別居歴10年になります。結婚して22年、ちゃんと子供も2人いてますよ。
そりゃ、最初、女房は心配します。このまま壊れてしまう、別れてしまう、女作るとちゃうかとか、いろいろ考えます。しかし、女作る人は、夜まじめに家に帰ってきても昼間浮気するんです。そういうことをいちいちかんがえるのがおかしい。
本当は、男も女も別居したくてしょうがないと思うんです。それを口に出すのが怖いだけじゃないですか。
実は別居すると、もうひとついいことがある。長生きする。なぜか?無理にいっしょにいるストレスがたまりませんから。

※参考
1953年生まれ。1977年結婚 2016年12現在63才 シンガーソングライター タレント 作曲家 関西では大御所タレント。
別居歴は20年超です。孫もいます。

筆者の感想として、理想は別居に共感することは多々あります。

「毎晩夫の帰宅が遅いので、退勤後の行動を調べてください」。妻が夫にいだく浮気調査依頼です。
調査結果、夫たちの退勤後の行動は、アダルトビデオショップ個室でDVD観賞、漫画喫茶、パチンコ、ショッピングセンター、公園などに駐車して長時間の時間つぶし・・・。浮気どころか、女性と接触することもなくただ一人で過ごしている夫たちは結構多いのです。この帰宅拒否症候群と、いま社会問題になっている「大人のひきこもり」の病理は同類のようです。

濡れ落ち葉・粗大ごみ扱いされ家庭に居場所が無くて、帰宅を厭う熟年男性の行動は理解できるのですが、30代、40代、妻子から信頼され存在感が一番必要とされる時期に、夫が帰宅したがらない日が続いて、妻からの浮気疑惑が晴れないでいると暗澹とした家庭となってしまいます。昨今青少年の犯罪が激増する一因はその子たちが仮面夫婦、親子断絶、家庭崩壊の環境で育ったからだと、養育歴が問題視されています。

学校や社会で問題を起こす子が夫婦の不仲に起因するならば、夫婦がいがみ合ってストレスをためないように、円広志の別居のすすめも一考かもしれませんね。離婚に発展してしまう夫婦不仲の別居ではなくて夫婦間で話し合って健全な?別居は確かに理想の一つかもしれません。ただ現実には別居するための経済的な問題を越えなければなりませんが。そこで、今日急増している「家庭内別居」の実態があります。これは別の機会に投稿の予定。

 

これは週刊ポスト1993年代に読者から投稿された記事の切り抜きです。面白そうなものを切り抜いて保存しておいたものです。切り抜きが数十枚あるので時折記事にしてみます。

裸は好きだけど 裸一貫はキライ (53才自営業 妻は50才の専業主婦)

我が家の現在の家庭内離婚状態は、離婚すると、鬼女房が要求する莫大な慰謝料のため、私自身身動き取れなくなるから、仕方なく起こっていることなのだ。
先日発表された離婚統計によると、9割は夫が妻に支払い、慰謝料の平均は、400万円ちょっととのこと(筆者注・21年前の相場です。財産分与は別です)。
離婚を避けられなかった多くの理由は、夫が妻を引き留められなかったからだという。妻が去って行くなんて、世間の亭主たちは、なんと幸せな妻を持っていることか。私は、涙が止まらなかった。
私の妻は、鬼か悪魔か親の仇の生まれ代わりか。離婚には応じるが、夫の私に出て行けという。「いくら譲っても、住宅(庭付き一戸建てです)と預金の半分はいただきます」と主張するのだ。「何を言っているのだ!この家は私が建てたし、貯金も私が稼いだ金だ。お前は裸で来ただけではないか!」というと、「その裸が好きで、結婚したのはアナタでしょう」とほざく。ウッと一瞬つまったが、「それもそうだ」というわけにもいかず黙っていたら、「アナタが死ねば、みんな私のものになるんだからね!もう少しの辛抱だと思っているわ!」と高血圧の私を刺激することをのうのうとつけ加えるのだ。
こんな妻とどうやって別れればいいのか。なんとも憂鬱な私である。

※探偵の感想
30代40代夫婦の離婚の場合、子供の親権・監護の争いと、子の養育費の支払・その金額が争いの中心になっているようです。この記事の投稿者のように50代を超える離婚劇は財産分与と慰謝料の金額が争点になります(熟年婦人から夫の浮気調査報告後の聞き取りによる)。熟年の妻たちは、離婚後の生活設計について熟慮しなければなりません。調査結果、夫の浮気の事実が判明してパニックになって「即離婚」を叫ぶ夫人は少ないです。これから先、寡婦として生きていくための風景がどのようなものなのか見えているのかもしれません。夫人たちは一様に深刻な表情になってしまいます。
「家庭内別居」は修復の可能性があるようです。「家庭内離婚」は復活はゼロにちかいようです。5年~10年言葉を交わしていないという夫・妻たちもいるのです。この投稿者・夫の妻のように、「アナタが死ねばみん私のものになるんだからね!もう少しの辛抱だと思っているわ!」の持久戦の熟年・老後の生き方も選択肢の一つでしょうが、「自分が死んだら財産の全部を愛人に遺贈する」などの「遺言書」をひっそりと作成しておく夫たちも現実にいますので長期間の家庭内離婚状態も要注意ですね。

依頼者 夫  竹中亮輔(34)IT技術者
対象者 妻  竹中優香(32)専業主婦
3歳の子供有り      仮名
※ これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的
妻の昼間の行動調査

相談概要
子どもが、「よそのおじちゃんと動物園に行った」、「ケーキ買ってもらった」などという。妻は「保育園の友だちのパパだょ」と言い訳する。
妻は何かにつけて反発するようになり、数カ月セックスレス。深夜のヒソヒソ長電話が多い(注・携帯電話が一般に普及していない当時)。協調性もなくなり、心が飛んでいる。家庭の中に今まで感じたことのない空気が流れている。妻は、何事にも冷めた感じで接し、投げやり。確証はないが妻に男がいるのではないか。

調査結果
対象者が外出時、依頼者立会いで電話に「盗聴器・録音機」をセットした。
録音テープの再生
男「・・旦那とやっているんだろう・・」
女「やらせないよ!私の体は竜太のものだから。・・風呂も一緒に入らないよ・・布団も別にして、ガードルつけて寝ているのだから・・大丈夫」「それから・・子どもがパパに『おじちゃんにケーキ買ってもらった』などと話しているのでもう連れていけない・・これからは親に預けていくから心配しないでね・・いっぱい抱いて・・」。

タバコを立て続けに吸い、ため息を繰り返しながら聞いている依頼者の表情が痛ましい。

会話の内容から二人が待ち合わせするパチンコ店が判明。後日、パチンコ店駐車場で男と女は合流し、男の車に乗って男のアパートに直行した。

経過
後日、依頼者に状況を報告すると、「男にケジメを付けるのでそのアパートに案内してほしい」。
アパートの部屋が点灯されて男の在室を確認すると、依頼者はワンカップ2本を立て続けに飲んだ後、探偵に「立ち会ってほしい」というのでドアをノックした。「どちらさん?」と男がドアを開けた途端、依頼者は「この野郎!」と怒鳴りながら男を突き飛ばし、靴のまま乱入して男を殴り始めた。男は、防御したが乱入者が女の夫であることを知ると無抵抗になった。夫は、男に激しく殴る蹴るの暴行を加え続けた。
男の顔が腫れあがり、両眼がふさがる状態になっても男はじっと耐えていた。探偵は、これ以上殴ったら危険と感じて依頼者の暴行を制止した。

探偵の眼
依頼者は、コンピュータプログラマー。端正な容姿。物静かな挙動からこの人の真面目さが伝わる。今日まで暴力などに縁がなかった生き方であろうと想像できるだけに、あの爆発的な暴行者に豹変したことが信じ難い。
平和な家庭を壊した男が許せなかったのだろう。「妻の浮気相手を暴力で封じる」という古典的な制裁を久しぶりに見た。

激しい暴行を受けた男も肝が据わっていた。自分の非を認め無抵抗・無防御で殴られつづけ、気分が悪くなったため探偵と依頼者の付き添いで夜間病院に急患で入り、医師に「数人の酔っ払い通行人に殴られた」といって暴行者をかばった。暴行がもとで1週間臥せっていても苦情も言わず、女と別れる誓約書を自ら書いて提出した。

依頼者は、「妻の背信で受けた心の溝は一生埋まらないと思う。離婚しか選択肢はない。ふるさとへ帰ります。」と繰り返し言っていたが、子どものために妻の不貞を許したことを後年人伝にきいた。

私の知人女性からの報告
ママ友4人で飲み会の話題から。

A子さんのフマン
結婚歴25年。24歳と22歳の男子あり

夫は、結婚後きちんと仕事はしているが、家庭を顧みず競馬やパチンコ等を趣味として遊んでいた。夫は資産家の息子なので親からの小遣援助で遊んでいたので借金はない。
何処の妻たちも思いは同じだと思うが、家族を大切にしてくれる夫でいてほしかった。
積年の恨みは募るものの離婚はせず、二人の子供たちに資産を残すためにと割り切った考え選択した。現在、家庭内別居進行形だ。食事のおかずは、冷蔵庫の奥に忘れかけていた1週間以上前の物を調理し直して、味を濃くしておいて置く。夫の食器類は洗わないで台布巾で拭き取るだけ。
勿論、食事は息子たちとの3人で新しいものを仲良く食べて、夫には時間差で3人が食べ終わった後に、用意したものを食べるように言ってある。

B子さんの場合
夫は、子育てで大変な時期に、若い女と浮気して遊んでいた。その時はジッと我慢して耐えてきた。子どもも成長して、下の子が学校卒業を期に離婚する準備を計画的に着々と進めている。

C子さんの場合
夢のマイホームを手に入れたがローンの支払いが大変でゆとりのある生活はない。老後夫婦で暮らしたくないから、夫が早く亡くなるように、夫のおかず類にはすべて塩や醤油をたっぷりかけて出している。

情報提供者のその女性は、「女は怖いな~」とビックリ。「私も我慢して結婚生活を続けていたら同じようになっていたかもしれない」。「私はママ友の話を聞いて悲しいです。今の時代、上手くいっている夫婦の方が少ないのですか?」との報告でした。

上手くいっている夫婦が多いか少ないかは筆者にはわかりません。週刊ポストに夫たちから、妻たちからの投稿された記事を「当世夫婦口論・夫のガマン 妻のフマン」として1993年から2ページの記事として連載が始まり、面白いも部分の切り抜きがずいぶん手元にあります。この投稿特集は1995年に単行本として発売になり、大好評のため翌年「夫のタメイキ 妻のトイキ」の単行本も発売されました。当世夫婦口論への特集に投稿記事が殺到して単行本になるのですから、世の夫たち、妻たちのガマン・フマン、タメイキ・トイキの忍耐の家庭生活がどれほど多いか想像できますね。

1998年7月「夫のガマン・妻のガマン」理想のカップルと私たち・編の見出しです。

理想のカップルってどこにもいない 結局タクワン食ってる俺たちだよ チルチル ミチルみたいにな

オシドリってカモ科の鳥なんですよ。おたがいが相手のカモになり切ることが仲良し夫婦の秘訣とか。
ビビビッと来たか、ドカンと来たかは人それぞれだが、どうにもこうにも、結婚を決めた思い出の瞬間を「クソツ!魔がさしたのだ・・・」と悔やんでらっしゃる方は多いよう。
連れ合いが異常に輝いて見え、結婚すれば人も羨む理想のカップルになれるはずっ、なーんつって思い込んだ結果が、現在の家庭。逢う魔が時に見入られたといいたい気持ちもわかるけど、ある意味、それも正しい夫婦なのだ。「正しい夫婦の基準は、相互の誤解にある」(O・ワイルド)。
理想のカップル、理想の結婚生活には、理解だけではなく誤解が有効だなんて・・・。夫婦って複雑怪奇であります。

続いてこれは掲載された週刊誌名は不明ですが1999年の週刊誌切り抜きの記事を掲載します。前記A子、B子、C子さんの心境、いや、世の多くの妻たちの思いなのです。

「老いた荷物の面倒はいや」45~54歳の妻の6割が「居心地がいいのは1人の時」「退職金が出るまでガマン ガマン」
問題の調査は、「サントリー不易流行研究所」が発表した「ミドル世代の生活実態調査」。45歳から54歳の夫婦200組と、35歳から40歳の夫婦100組を対象に行ったアンケート調査なのだが、驚くべきは、同研究所が「ミドル世代」と定義した45歳から54歳までの夫婦の回答だ。これによれば、「居心地のいい時間を感じるのは誰といる時が多いですか」という設問に、夫の6割は「妻といる時」と回答しているのだが、「夫といる時」と答えた妻は3割だけ6割の妻は「居心地のいいのは1人の時」と回答しているのだ。さらに愕然とさせられる数字はこれ。「これまでに離婚を考えたことがありますか」という設問に、妻の46%が「ある」と回答しているのだ。夫の75%が「ない」と答えているだけに、夫婦のギャップが目立つ。

事実、熟年離婚は急増している。家庭問題情報センターが算出したデータによれば、97年に離婚した夫婦のうち、妻が45歳から54歳のケースは2万3542組。その27年前の70年が3717組だったのに比べると、実に6.3倍にも増えている。ちなみにすべての世代の離婚件数は70年から97年までの27年間で1.6倍増。他の世代に比べ、熟年世代の離婚率の伸びが飛びぬけて高いことが分かる。
しかも、ミドル世代の妻の半数近くが、「離婚を考えたことがある」と回答したアンケート結果にもあったように、熟年離婚の場合、妻側から離婚を訴えることが多いという。
家庭問題情報センター専務理事の話だ。「熟年夫婦の妻がある日突然、離婚を宣言、夫に財産分与、慰謝料を請求するケースが結構あります。たとえ夫が「一銭もださない」といっても、妻は出ていきます。
>『お金はなくても、老いた荷物の面倒を見なくていいだけ楽』ということなのです」。
熟年サラリーマンといえば、真っ先にリストラにされがちな世代。それと同時に最後の支えである家庭もまた、崩壊の危機に瀕していると言えそうだ。
では、どんな熟年夫婦が、こんな事態に陥りやすいのか。研究員によれば、「役割分担夫婦」だという。自分たちが意識しているかどうかはともかく。「夫は外に出て働き、妻は家庭の中で家事、子育てをやる」という分業体制を指す。「家族のために懸命に働いてきた役割分担型の夫の場合、家庭に戻っても居場所がないことが多いのです。会社人間だっただけに、家のことはわからないし、何をしていいのかもわからないのです」一方の妻。子育ても終り、夫からも自立して、新たな道を歩き始めていることが多い、と研究員は続けた。「ボランテア活動、再就職など夫と関係のないところで第2の青春を楽しむ妻たちがふえています。家では何もすることがない夫。新たにすることを見出す妻」以下、ページ紛失のため終り。

 

大分放火事件で子供4人が焼死して父親が放火で逮捕された事件。父親は海上自衛官の男(40)で、犯行の動機は「単身赴任先に戻る際妻(42)が見送りに出てこなかったから」。妻が子どもの世話で忙しかったことに不満を抱いていたといい「妻に自分をかまってほしかった」とも供述している。捜査関係者への取材から。このような甘ったれた「お子様夫」に読ませたかった格好の記事、平成22年読売新聞日曜版の切り抜きが手元にあるので転載します。

父親の自覚あるのか・お子様な夫の妄言出産した後も「女」でいて

「子どもを産んでも、妻には女でいてほしい」。インターネットの掲示板「発言小町」へのこんな書き込みに、「育児の大変さが分かっていない」などの厳しい意見が相次いだ。

「乳飲み子がいる」男性からの投稿は、「子どもができても妻とは男女の関係でいたいのに、夫婦関係にすれ違いが出てきた。育児が大変なのはわかるけど、妻には女を捨てないでほしい」というもの。そして「自分は男性として子どもが産まれる前のままでいようと気をつけている」という。これに対し、「あなたも変わるべきでは」「父親としての自覚はあるのか。甘えすぎ」など厳しい意見が飛び交った。

実際、産後しばらく母親は頻繁に授乳しなければならず、心身ともに大変な時期。「うちの夫も『もっときれいにしたら』というけれど、正直、『そんな時間どこにある?』と思う」「まずは夫も育児休業を取るなどを身をもって育児を体験して。そうすれば、妻の偉大さに気付き、本当の意味で妻を大切にできると思う」。夫がもっと育児家事を担えば妻も余裕が出てくるといった、妻たちの実感のこもった投稿が目立った。

そしてある男性の投稿者からは「同じ願いを多くの男性がぐっとのみこんでいる。新しい命を育むという目的の前には、我々の願いは『お子様な夫の妄言』としか思われない。我慢するのが大人の男だ」ときっぱり。

カップル向けの出産・育児の講座を行っているバースセンス研究所の大葉ナナコさんは、恋人同士とは違う夫婦のコミュニケーションを築いていくことが大切だという。
「夫は妻が心を開ける、安心できる存在になればいいのです。まず、妻の気持ちを開いてあげて、育児の大変さやつらさにも耳を傾けて共感し、何を手伝えばうれしいかを尋ねる。妻が自分のことを分かってもらえたと感じれば、ロマンチックな時間が生まれるようになるのでは。

今回の大分放火4人焼死事件の夫婦のどちらかに数人の連れ子がいるそうですが、それはどうでもよく、「母親は(子を助けようとして)水を被って火に飛び込もうとしたらしい」、とネットの書き込みに母親を讃える一方「父親は最悪だ。何で日本の男ってクズしか居ないんだろう」「圧倒的にクズ日本男のクソみたいな犯罪ばかり」と嘆く。

筆者も、40歳の自衛官の男が「妻が見送りに出てこなかった」「妻に自分をかまってほしかった」などの理由が放火の動機になったことを知って、子どものような大人が多すぎることを実感しています。

男と女の建築工法 神津カンナ 作家  ※注 これは17年前の週刊誌の記事です。

 どんなことでも受け止め方の違いというものはある。今話題の「松方夫妻」の芸能ニュースを見ている時にもふっとそんなことを感じた。
かって松方氏は、隠し子の存在が発覚して記者会見を開いたことがある。その時の模様が、今回の報道の中でも繰り返し画面に登場したが、松方氏はその中で、女房には怒られたけれど許してもらった、彼女は最高の女房です・・・というようなことを発言していた。実に嬉しそうな顔だった。
 それはそうだろう。隠し子発覚となれば、それは相当な夫婦の危機である。そこを何とか乗り越えたのだから、安堵するのも無理はない。ただ、私はその映像を見ながら、ああ、この山を乗り越えた時に双方が抱いた思いは、かなりかけ離れたものだったんだろうな・・・と思った。(中略)この騒動が一段落ついた時、たぶん松方氏のほうは「ここまで許してもらった」のだから、「これ以下ならまた許してもらえる」という方向に心理が展開し、一方、仁科さんのほうは、「今回は許した」けれども、「もう次は許さない」という方向に気持が展開した。つまり、山を乗り越えるまでは一緒だが、その後の互いの気持ちは、まったく異なる方向に向かい始めたのではないかと思うのだ。

 「あんなことさえしなければ、そこそこのことなら、謝れば勘弁してもらえる」と気楽になる男。「あれだけのことを許したけれど、もう次はどんな些細なことも許さない」と硬直する女。簡単に言えば、男は「次もOK」と思い、女は「次はNO」と思う。この認識のずれが、結局は大きな亀裂が入る。

 アメリカで大学生活を送っていた時、クラスメートの女の子が、こんなことを言ったことがある。「男の人の嫌いなところはね、一度キスしたら、次の時にキスまでは当然だと思い込んでいるところ。このまえ三まで進んだら、今度は当然四からだって感じ。毎回一からっていう発想がないのよね」。その時はふーん、と聞き流していたけれど、最近になって彼女の言葉を鮮烈に思い出した。

 確かにこういう違いは男と女の中にはあるようだ。そして男は、「女は理屈が通らない」とか「だから女はよくわからない」と評するのだけれど、女のほうは、男の素直すぎる理論構築に驚くばかり。この感覚の相違は、やはり埋めがたいものなのではないかと思う。
 たとえば定年を迎えた夫が突然、離婚を妻から言い渡される・・・というのも、男は、ここまで一緒に生きてきたんだから、この先も当然だろうと思い込んでいるから呆然とするのである。女の心理展開は、男のように「当然」とか「たぶん」で煉瓦を積むような進み方ではないのである。遊牧民のパオのように、さっきまで「家」をなしていたのに、あっという間に畳んで、跡形もなく運び去ることができてしまうのだ。「思い」の建築工法が違うのである。だから男と女は面白いし、壊れる時はびっくりするようなことになる。(以下略)。

※これは、週刊誌名は忘れましたが、「女がつくる男のページ」という記事ほぼ全文を転用しました。1998.12.10の印字があるのでこの日の発売です。男と女の「思いの違い」が分かり易く書かれたものなので、ページを切り取ってずっと保存していました。

妻に家出されたり、浮気されたりで探偵事務所に相談にきた夫たちにこの紙面をコピーして渡したものです。相談時の夫たちは頭に血が上っていて、この記事の内容を理解する人はあまりいませんが、後日、「俺が間違っていたみたい」とか「修復に努力する気持ちが起きた」とか言って、妻の家出や浮気を不問にする夫も少なからずいました。

依頼者 妻 八重子(57)対象者 夫新太郎(60)ダンス仲間の未亡人信子(50)全員仮名
※これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的
夫の浮気調査

相談概要
夫は、ダンス教室で信子と知り合った。二人の仲を町内で知らぬものはない。信子は未亡人で、年齢よりも若く見え男好きのする色白の美人。近所で評判の尻軽女だ。
夫の服装が変わり、生活も活気づいた。夫に、信子との仲を強く抗議したのでダンス教室を辞めたが、ずっと密会が続いている。夫と信子の関係は深まる一方で、邪魔な私を殺そうとしている。古い家にいたとき、女が毎晩、自宅周辺を足音高く歩き回って嫌がらせをするので不眠症になった。精神的に追い詰められて何も手につかなくなった。

隣町に自宅を新築した。おんなは移転先まで追ってきて、二階の夫の寝室に毎晩忍び込んでセックスしていく。二人は結託して一階で寝ている私を殺そうと、蚊取り線香に毒を混ぜてその煙を一階に流し込んだり、霧状にして二階から散布する。私は意識朦朧で呼吸困難になったことがある。

命の危険を感じて、妹夫婦の家に避難して泊まっているが、信子は、妹の家まで来て私を狙っている。深夜、物陰に女の姿を見たので警察を呼んだ。パトカーがサイレンを鳴らしてきたため女は逃げてしまった。雪の降った朝、庭先と付近の畑に何者かが徘徊した靴跡があった。夜、女が家の様子を見に来たのだ。

調査結果
新太郎と信子の密会の事実はなかった。青果市場にアルバイト勤務の新太郎は午後三時にバスで帰宅する毎日だった。依頼を受けたとき、同席した妹夫婦も八重子さんの話を肯定していたので、内容は信憑性が高いと判断したのですが結果は空振りでした。

探偵の眼
私に訴える依頼者の表情は、怯えて落ち着きがない(被害妄想の相談者は一様に誰かに付け狙われているように、びくびく、キョロキョロ周囲を見回し、電話のベルが鳴ると飛び上がって驚く)。何日もお風呂に入ってないようで、肌はカサカサ、髪の毛はバサついて目はうつろ。睡眠不足が続き、精神も肉体もボロボロという感じ。訴える内容は支離滅裂で神経症になっている人特有の言動のようです。

夫は定年退職して心機一転、ダンス教室に通った。服装も変わり躍動的になった夫の姿に邪推した妻。夫の変身に妻は疎外感を持っのでしょうか。生活慣習の変化(夫のダンス教室)、生活環境の変化(自宅新築)、住居の変化(引っ越し)などが重なり、奥さんのストレスは強かったと思います。
教室のメンバーに聞くと、新太郎と未亡人は意気投合して楽しくダンスの練習をしていただけでした。噂を聞いてこっそり教室を見に行ったら、二人が楽しそうに踊っている姿を見てしまった。奥さんは疑心暗鬼になり、ノイローゼ状態に陥った。夫は妻の精神の異変に気が付いて、ダンスを辞めて元の家庭人になっのは立派でした。しかし、奥さんの不安神経症、強迫観念の強い強迫神経症は日増しに悪化するばかりで、神経科に入院したとの風聞がありました。
外出を咎める妻を罵倒したり、わざと着飾って嫉妬心を煽り、楽しげに趣味のスクールに通う夫たちがいます。今回の事例に似た中高年の婦人の相談がとても多くなりました。

依頼者の新築自宅を検証
依頼者夫婦が「新築した家に深夜信子が忍び込んで、二人が私を殺そうとしている」という、家を調べた結果、「毒を混ぜた煙を焚いている」のは、新築した場所が雑草地なので周辺に除草剤をまき、害虫を駆除するため殺虫剤を散布したり一晩中蚊取り線香を焚いていただけ。「夜中に、信子が夫の寝ている二階に忍び込むミシ、ミシ」の音は、新築のため柱・廊下などの木材が乾燥してひび割れる音であり、「天井からパラパラと散布される、毒粉」は、柱・床板などに塗る「砥の粉」が乾燥して浮き出たものでした。

しかし、被害妄想を軽んじてはダメです。妄想者が攻撃に反転して殺人事件を引き起こす悲惨な報道が多くなりました。

 

依頼者 夫 (53)地方公務員  対象者 妻 (43)専業主婦

※これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的 妻の行動調査

相談概要
10歳年下の妻は専業主婦で、洋裁の内職をしているような地味な性格なのだが・・。ある日帰宅すると妻が電話で、今まで見たことのないウキウキした(ルンルン気分で)顔で話をしていた。相手は近所の会社員だという。この男は昼勤、夜勤が一週間交代勤務なので、夜勤の週は昼間妻といつでも会える状態だ。私は、精力が旺盛で毎晩求めるが妻は最近夜の交渉を拒むことが多い。

妻とその男の疑惑が払拭できず、出勤する振りをして(妻のすきを見て)裏口から部屋に戻り押入れに隠れて様子を見たり、外出の妻の尾行をしたり、自分で2年間妻の監視を続けた。妻が私の尾行に気付き、夫婦と子ども、私の親、妻の両親を交えて家族会議を度々行うようになった。

妻は「不倫などしていない」と潔白を主張するが、私は信用しない。妻と男は結託して、私の監視活動を見抜いていたので証拠が取れなかった。自分では無理なので調査をお願いしたい。現在私は、妻に進められて心療内科に通院している。

調査結果
奥さんは、近所のスーパーへ買い物と、3キロ先の実家に自転車で出かけることが日課。地味すぎるくらい感じの奥さんで、不倫など無関係の行動パターンだ。疑惑視される近所の男性も、依頼人宅付近にあるコンビニに、たばこビールを買いに立ち寄るだけで不審な行動はまったくない。依頼人の完全な邪推・妄想と断定した。

探偵の眼
依頼人夫婦と、疑惑の会社員夫婦は、食事会、カラオケに行ったり家族ぐるみの交際している仲だ。楽しそうな電話の後、電話の相手は誰なのか問うと「坂本さんの旦那さんよ」。主人はこれだけで二人の関係を疑いだした。家族ぐるみの交際はこのような誤解を生むようです。「おとなしい妻が、久しく見たこともない笑顔で男性と会話していた」。些細な事でも、嫉妬心が生じる人もいます。

実は、近隣に住んでいる男性と妻との関係を疑って(逆のパターンもあり)、嫉妬・妄想の自縛で心の病に陥る夫又は妻たちの数はかなりいると思われ、電話相談だけでも相当数あるのです。中年から熟年の夫又は妻に多いのも特徴です。団地の隣どうし、前後どうしの夫と妻、妻と夫の不倫疑惑に取りつかれた依頼を結構数うけています。特に、独り身の婦人。男やもめの住む家があるとその悩みは深刻です。平安な心で暮らせるよう心がけてください。

今回、調査依頼の男性は、「妻の行動に問題なし」の調査結果に納得せず、妻の監視に専念するため役所を依願退職しました。顔に脂汗を流して目は窪み呼吸は荒く、日増しに心が壊れていく姿が可哀そうでした。

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