水戸興信所 探偵よろず日記

離婚の前・後のそれぞれ

依頼人 妻 永田京子(40)専業主婦
対象者 夫 永田 健(44)銀行員  12歳の子あり 共に仮名
※ これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的
夫の行動調査

相談概要
 夫は毎晩帰宅が遅い。私も元銀行員だったのでわかるが、業務のための遅い帰宅ではない。土曜日曜の外出が多い。県外からの高速道路料金の領収書がたびたび財布に入っている。夜の夫婦関係も全くなくなった。そわそわして落ち着きがない。確証はないが、女がいるような感じがする。

結婚して分かったが、夫は婚前とは別人の性格だった。暴力、暴言が絶えない。冷酷な夫に委縮し続けた生活の為に神経症になり、2年前自殺を図った。里帰りして半年以上静養していたが、夫は一度も見舞いに来てくれなかった。実家にズルズルしていると戻れなくなる気がしたので思い切って夫の元へ帰った。

実家で静養しているとき、独身時代付き合っていた彼のことを思いだし、懐かしさのあまり「秀樹とキスしたい。抱かれたい」などと手帳に書いたものを夫に盗み見された。夫の部屋に、「離婚の法律知識」「男女間紛争の解決実例百科」などが置いてある。離婚問題について調べているみたいだ。
自殺未遂を起し、「秀樹とキスしたい・抱かれたい」等の空想メモの手帳を見られてから夫は特に冷淡になった。[俺はお前のこと、もともと好きではない」と言ったり、子どもの前で私の非をあれこれと言い立て、「パパとママが離婚したらどうする」などと聞いたりする。

インターネットで人妻の不倫に関する記事を探してプリントし、私の枕元に山のように積み重ねて置いておく。「お前はこの事件のように不倫願望がある女なのだ」と言いたいらしい。底意地悪い夫に私は完全に覚めた。
夫が単身赴任で借りていた部屋に、女が出入りしていたようで、「引っ越しのとき机の中に忘れ物しないでね」「新しい係でお仕事頑張ってください。応援しているよ。いつだって・・チュー」などと書かれたメモを大事に保管している。
義母に相談しても、「男はみんな浮気性だから」といって取り合ってくれない。
不貞の証拠を取って絶対有利な離婚をしたい。

調査結果
 銀行の独身女性と交際していた。
土曜、日曜は午前中に待ち合わせをして、東京都内に買い物に出かけたり、関東近郊の観光地にドライブに出かけてラブホテルに入るのが定番コースだった。
探偵が撮影した夫と女のデート場面の写真を見た依頼者は、「え!?・・この女は私と同期入社した同僚で、夫が独身のとき交際していた女性。ずっと続いていたんだ・・・」と絶句。「この絶望感は言い表せない。家にいるだけで自分が壊れてしまいそう。これで終止符を打つ覚悟が決まった」と言ってあわただしく協議離婚を成立させた。

探偵の眼
 自殺未遂の過去がある自分が怖かったのでしょう。「とにかく離婚するだけででいい」といって、協議離婚を先行させて子どもを連れて実家に帰り、心身が落ち着いてから慰藉料と財産分与を請求する方法を取りました。尚、夫及び、不倫相手の女に慰謝料の請求権が行使できる期間は3年以内。夫に財産分与の請求権を行使できる期間は2年以内と法律で決められているので注意が必要です。

この事例のように、独身時代に交際していた女と結婚後も続いていたということは結構あるのです。妻は「今までの自分は何だったのだろう。結婚生活を全部否定されたようだ。絶対に許せない」と言って、このケースは100%離婚に至ります。
まあ、このような関係を平然と12年以上も継続できる男の精神構造は異常です。奥さんの離婚の選択は正解でした。

探偵事務所に夫の浮気について相談の電話や訪問してくるご婦人方の表情は深刻です。

以下は、妻が夫の調査依頼を決断した原因の数々です。

肌身離さない携帯電話・不信なメール・手帳に暗号や記号が書いてある・電話使用料が増えた・背広やワイシャツに香水の匂い・助手席に長い髪の毛が落ちていた・外泊、深夜帰宅が多くなった・財布にラブホテルやファミレスのレシートが入っていた・・・。

このように直接目にする「物証」や夫の態度、言動の変化に気付いて密かに夫を探偵するのですが、自分の手に負えないことを知って探偵事務所に恐る恐る電話や訪問してきます。妻たちが説明する夫の言動や物証について私たちも「旦那さんは100%クロですね」と確信をもって応えられる相談が大半なのですが、「これ」といったものがなくても「夫は浮気していると思います」という相談者がいます。この婦人方に[どうしてそう思うのですか?」との質問に、「私のカンです」という答えが返る。そして、その依頼を受けてやってみると99%不貞の事実があるのです。残りは、被害妄想の人たちです。

「女性のカンは凄いな~・・・。夫婦をしていればなんとなくカンで分かるのだろう」と勝手に解釈していたのですが、「なんとなくカンでわかる」ことを科学的な
根拠として取り上げたとてもおもしろい特集がありました。下記の記事はそのシリーズの①だけ保存されたもので他の記事は紛失です。

読売新聞 2003年(平成15年)4月1日 科学欄

なぜなの? 男と女 ①
浮気を見抜く「カン」って?

「何を根拠にそう言うんだ」。内心の動揺を押し隠して、夫は努めて平静に言う。妻は夫を見すえ、ここで伝家の宝刀を抜く。「女のカンよ!」
男性たちは考え続けてきた。「女のカン」はなぜ、こうもたやすく男のうそを見破ってしまうのか・・・。
大いなる疑問に、こんな説が出ている。「女のカン」は進化の道筋で生まれた能力ではないのか。
生物は自分の子孫を残すために生きる。自分の遺伝子を世代を超えて継承させたい。人間も、その目的の実現に有利な能力を必死に発達させてきた。

自分の子孫を残すには、男性はより多くの女性と接する戦略が有利だ。一方、女性は、産んだ子を確実に育てる道を選んだ。「そのために一人の男性を選び、自分と子を守ってもらう戦略をとったのです」。長谷川寿一東大教授の説明だ。現代なら託児所がある。夫に育児休暇を取ってもらうこともできる。だが過去、女性には、男性に頼るしか方法はなかった。

子の父親となる相手は本当に誠実だろうか、自分と子の面倒を長く見てくれるだろうか・・・。10カ月の妊娠という多大な「投資」もするのだ。見誤っては大変。
かくして女性は、男性の言葉や表情、しぐさに敏感に反応し、「男の本音」を見抜く能力を磨くことになった_進化心理学ではこういう説が有力で、常識的に考えてもそう思える。

「女のカン」をさらに解き明かせないものか。
女性の言語の理解力について、脳の使い方の違いから迫ったのが、産業技術総合研究所だ。女性と男性に朗読を聞かせ、脳内の血流を調べてみた。男性は左脳だけを使うが、女性は左脳と共に感情などをつかさどる右脳も使う傾向が高いことが分かった。
女性の脳は男性より10パーセントほど小さいが、左脳と右脳とを結ぶ「通信ケーブル」(脳梁・のうりょう)の大きさには差がない。「女性の通信ケーブルは高性能で、短時間に左右の脳を使い、情報を吟味できるようです」。北沢茂主任研究員(現・順天堂大教授)は言う。

独のマックス・プランク研究所の実験では、「言葉の裏」を読むのは、男性よりも女性の方が四倍も早かったという結果が出た。
結びに、英国の著名な作家、キプリングの言葉を紹介したい。「女の推量(カン)は男の確信よりも、ずっと確かである」

世の中には、わからないことが多い。私たちが「不思議だ」「なぜなの」と感じる疑問に科学はどんな答えを出してるのだろう。シリーズの始まりは、男と女の「なぜ」から。



画像はイメージです



依頼者 浅川亜里沙(34)看護師  対象者 浅川 力也(37)勤務医 仮名

※これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的

別居中の夫の浮気調査

相談概要

亜里沙さんは医師の夫と同じ病院に勤務する看護師。夫の女狂いで、精神が壊れそうになり里帰りして別居養生中。夫の、並外れた浮気性は一生直らないと思うので離婚を決意した。不貞の証拠を撮って高額な和解金を取りたいという相談。


夫は、今わかっているだけでも4人の看護婦と関係している。ラブホテルで撮った女の裸体の写真や、性交しているビデオも隠し持っている。ある女から、「浮気してはダメよ奥さん可哀そうだから」などと、留守電にわざとらしいメッセージや無言電話も度々。妻の立場を無視する看護婦たちからの電話による嫌がらせのダメージは大きい。夫が、意図的に彼女たちに電話させているか、黙認しているのだと思う。

深夜の帰宅や朝帰りは日常茶飯事。「夫婦でいる意味がないね。」といっても無視する。「自分から離婚を口にすると慰謝料を多くとられるから」と、夫の計算高い本心を他の先生が教えてくれた。病的と思える夫の女癖の悪さについていけない。愛情も冷め、医師としての信頼感も失せた。
妻としての存在を無視され続けている。この屈辱的な生活にピリオドを打つ。有利な離婚をするため不倫の確実な証拠をとりたい。

調査結果
依頼者の心身静養の別居は2カ月になる。夫が住むマンションの鍵を持っているので、夫の勤務中に部屋へ入る。女のパジャマ、化粧道具などが入った「お泊りセット」 のケースを撮影。浴室、排水口の女の髪の毛を回収。ベットルームにテープレコーダーをセットした。2日おきにテープと電池を交換するためマンションに通う。20日間に回収したテープは2時間録音で5本。マンションの隣の駐車場を借りて張込み、対象者のマンションに女が出入りする場面を撮影した。女は、依頼者と同じ病院に勤務する看護婦で、休日にはデパートなどに二人で出かけ同棲の状態。

探偵の眼
依頼者の父親が相手方と離婚の交渉にあたった。夫の浮気癖で、心身がぼろぼろになるまで苦しみ、「もう限界」で、夫の不貞を理由に調停・裁判では金銭的に満足な額を得られることはありません。慰謝料などは苦しんだ妻たちが驚くほど低額の水準です。

夫の身分(職業、社会的地位、財産状態)によっては、調停・裁判よりも、協議離婚を選択した方がはるかに高額な慰謝料を得られる場合があります。有名人、芸能界の離婚劇を見ればそのことが分かります。

依頼者の父親は、その辺の事情を承知しており、都内の有名病院の医師としてのモラルの欠如について圧力をかけ続けました。医師は、自分の行状を表沙汰にしないことを条件に、依頼者が満足な回答を提示して和解しました。

医師と看護師の失楽園に目くじらを立てる方が、時代遅れと言われそうな風潮になっています。それなら、婚姻中に離婚が避けられない夫であると見極めた時点で、離婚を想定して自分名義で蓄財に励むべきです。これを「計画離婚」というそうで、自立できる資格を取得したり、預金通帳などは実家に管理してもらい生活費をくすねて親に送金したり、人脈つくりに励んだりしている賢い夫人たちが多くなりました。

依頼者は、協議離婚が成立した途端にうつ状態が治ってしまい。東京の有名病院に就職して快活な生活に戻れたと報告がありました。

実家へ帰ろう



依頼者 妻 原田真紀子(28)主婦  対象者 夫 原田純一(31)公務員 子供3歳  人物は仮名

※これは事件簿を参考にしたフィクションです。

夫の不倫を暴いて有利な離婚をしたい 
夫の帰宅が連日深夜になったり、外泊したりする。土日も家にいない。会話もなく夫婦として冷え切っている、1回目の夫婦の危機の時、冷却期間として九州の実家に里帰りして考えた末、「離婚」の結論を出した。夫が迎えに来て、親と私に土下座して、「いろいろ反省している。絶対に幸せにするから帰ってくれ」という言葉を信じて戻ったのに、女狂い、パチンコ、飲酒の生活ぶりは一つも変わらない。私が、戻ったことで女遊びや遊興を認めたと勘違いしたらしく、遊びは一層ひどくなった。

家庭を顧みない遊び癖にうんざりした。夫婦間の冷戦に子供の表情も行動も日増しに悪くなっていく。この環境で成長したら大変なことになる。夫の性格は一生直らないと思う。親子の悪の連鎖を止めなければならない。夫と両親にとって、私は「原田家の嫁」として、世間体を取り繕う存在でしかない。両親に相談しても夫をかばうだけ。この家族に温もりはなく、私は孤立している。はやく離婚して実家に帰りたいが、義父母と夫に家政婦扱いにされた結婚生活を考えると悔しい。慰謝料をもらうだけの離婚では気が済まない。不倫の証拠を撮って夫の素顔と原田家の実情を世間に暴露したい。

調査結果 
対象者は、教育委員会の事務職 神田綾子(27)と交際していた。女はアパートで独り暮らし。連日、二人は退勤後ショッピングセンターで合流。隣の市街に車を走らせ、飲食、ショッピング、ボーリング、ゲーム、パチンコ、カラオケ、漫画喫茶、カーセックス、ラブホテルなど遊興の限りを尽くしていた。

証拠写真を手にした 真紀子さんは、証拠写真を離婚の話し合いに出さないで、自分の境遇を悲しんでくれている友人が、不倫現場写真と文書をいれて原田の自宅や両親あて、職場、近隣へ暴露手紙を投函するのだという。名誉毀損になると忠告したが、真紀子さんは、原田家親子はこの不倫暴露の投書は表ざたにしない、と確信していた。

探偵の眼 
原田純一の父は市内の名士。市内に広大な土地を所有して、スーパーなどに賃貸して、市内で屈指の資産家。母も地元婦人会の会長をしており裕福な家庭が自慢。夫婦とも世間体を極端に気にする。息子の放蕩を注意するどころか、むしろかばう。

夫は、役所の催事などに積極的に参加して職場や地域の評価は良い。偽善に満ちた親子の素姓を暴いて恥をかかせた真紀子さんの離婚作戦は成功と言えた。

九州に帰って、落ち着いてから連絡が入った。
原田親子は原田家に投函された暴露記事をもとに離婚裁判などは起こさないようにと、高額な慰謝料と養育費を支払ったという。「悔しくてこのまま故郷に引き下がれない」の言葉がよみがえった。ダメ家族から解放されて母子、ほんとに幸せをかみしめています。弾んだ声がうれしい。

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