水戸興信所 探偵よろず日記

不倫は原則自己責任

依頼者 夫  竹中亮輔(34)IT技術者
対象者 妻  竹中優香(32)専業主婦
3歳の子供有り      仮名
※ これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的
妻の昼間の行動調査

相談概要
子どもが、「よそのおじちゃんと動物園に行った」、「ケーキ買ってもらった」などという。妻は「保育園の友だちのパパだょ」と言い訳する。
妻は何かにつけて反発するようになり、数カ月セックスレス。深夜のヒソヒソ長電話が多い(注・携帯電話が一般に普及していない当時)。協調性もなくなり、心が飛んでいる。家庭の中に今まで感じたことのない空気が流れている。妻は、何事にも冷めた感じで接し、投げやり。確証はないが妻に男がいるのではないか。

調査結果
対象者が外出時、依頼者立会いで電話に「盗聴器・録音機」をセットした。
録音テープの再生
男「・・旦那とやっているんだろう・・」
女「やらせないよ!私の体は竜太のものだから。・・風呂も一緒に入らないよ・・布団も別にして、ガードルつけて寝ているのだから・・大丈夫」「それから・・子どもがパパに『おじちゃんにケーキ買ってもらった』などと話しているのでもう連れていけない・・これからは親に預けていくから心配しないでね・・いっぱい抱いて・・」。

タバコを立て続けに吸い、ため息を繰り返しながら聞いている依頼者の表情が痛ましい。

会話の内容から二人が待ち合わせするパチンコ店が判明。後日、パチンコ店駐車場で男と女は合流し、男の車に乗って男のアパートに直行した。

経過
後日、依頼者に状況を報告すると、「男にケジメを付けるのでそのアパートに案内してほしい」。
アパートの部屋が点灯されて男の在室を確認すると、依頼者はワンカップ2本を立て続けに飲んだ後、探偵に「立ち会ってほしい」というのでドアをノックした。「どちらさん?」と男がドアを開けた途端、依頼者は「この野郎!」と怒鳴りながら男を突き飛ばし、靴のまま乱入して男を殴り始めた。男は、防御したが乱入者が女の夫であることを知ると無抵抗になった。夫は、男に激しく殴る蹴るの暴行を加え続けた。
男の顔が腫れあがり、両眼がふさがる状態になっても男はじっと耐えていた。探偵は、これ以上殴ったら危険と感じて依頼者の暴行を制止した。

探偵の眼
依頼者は、コンピュータプログラマー。端正な容姿。物静かな挙動からこの人の真面目さが伝わる。今日まで暴力などに縁がなかった生き方であろうと想像できるだけに、あの爆発的な暴行者に豹変したことが信じ難い。
平和な家庭を壊した男が許せなかったのだろう。「妻の浮気相手を暴力で封じる」という古典的な制裁を久しぶりに見た。

激しい暴行を受けた男も肝が据わっていた。自分の非を認め無抵抗・無防御で殴られつづけ、気分が悪くなったため探偵と依頼者の付き添いで夜間病院に急患で入り、医師に「数人の酔っ払い通行人に殴られた」といって暴行者をかばった。暴行がもとで1週間臥せっていても苦情も言わず、女と別れる誓約書を自ら書いて提出した。

依頼者は、「妻の背信で受けた心の溝は一生埋まらないと思う。離婚しか選択肢はない。ふるさとへ帰ります。」と繰り返し言っていたが、子どものために妻の不貞を許したことを後年人伝にきいた。

NHK職員の美人妻が執念の「浮気調査」

NHKのディレクター(37)の妻(34)が、夫の不倫相手に慰謝料を求めた訴訟で、東京地裁は1月30日、「留守宅に泊って妻の怒りを増幅したばかりか、裁判でも平然と嘘をつき、居直っている」として被告の女性(26)に600万円の支払いを命じる判決を下した。この種の裁判では異例の高額という。

妻はモデルを目指したこともあったが、短大を卒業後、NHKの地方局でアルバイトをしているときに夫と知合い、結婚。一方、被告のA子に、(注・紙片の保存状態が悪く判読不能)。妻の執念の浮気調査のたまものだ。

判決文によると、夫がA子さんとつき合い始めたのは、長男誕生後まもない92年5月ごろ。妻の前で、「インテリなのにグラマーな女性だよ」などと、A子さんを話題にし、外泊が目立つようになった。同年8月、夫が海外出張をした際、1 土産を買ってこない 2 スーツケースにつけられた旅行会社のラベル札が全部引きちぎられていた 3 出張後は必ず休みをとるのにとらなかった、など五つの疑惑から妻の追及が始まった。

航空会社に電話を入れ、搭乗者名簿や出張先の天候まで調べあげて夫の嘘を暴き、問い詰めた。夫はA子さんと一緒だったことを認めて。「見つけてくれてありがとう。A子と泥沼になるところだった。もうやめる」と殊勝に謝った。
ところが妻が実家に戻り、10日後に帰宅すると、ショッキングな痕跡が家にあった。1、(紙片の保存状態悪く判読不能) 2、・・・髪が布団にあった。3、夫は掃除をしない人なのに室内がきれい 4、夫の嫌いな果汁100%の酸っぱいいジュースが六、七個なくなっていた、など計7点である。夫側は、泊まったのは妹だと弁解したが、被告のA子さんは毛髪鑑定に応じず、判決では、「弁解は採用できない」と退けられた。

妻は夫の実家に行き、不倫を訴えたが、義母から、「大騒ぎしてくれたわね。NHkにでも知れたら息子の立場はどうなるの」と言われた。
夫が日曜も「仕事」に出かけ(・・・判読不能)張込んだ。そして、夜中の1時にミニスカートに着替えてタクシーを拾ったA子さんを追尾、東京・新宿のホテルに入ったところを見届けた。翌朝、フロント付近で夫とA子さんを発見。「この人の妻です」とフロントに言って、夫の宿泊部屋を見せてもらい、中にまだあったA子さんの衣類や本、夫が土産に買った化粧品類を現認したのだった。

※これは1997.2.14週間朝日の18年前の記事の切り抜きです。筆者の知るところ、不倫相手にこのような高額な慰謝料の支払いを命じた判決は無かったので保存していました。一般的なサラリーマン夫婦が結婚歴30年で、夫が不倫して離婚した場合の妻に支払われる慰謝料が300万円と言われた時代です。「不倫」に関してこの記事は夫の言訳、義母の態度を実によく表しています(誰もが同じことを言います)。そして、探偵顔負けの妻の疑惑追及(証拠収集)と果敢な行動は見事でした。裁判官も人の子です。A子はふてぶてしく嘘に満ちた弁明をしたので裁判官の反感を買い異例の高額の慰謝料支払いの判決がでました。この記事は、不倫をしている夫と女、その妻の取るべき態度についてよい教訓になると思います。

 

依頼者 夫 加藤秀樹(43)証券会社 A支店勤務

対象者 妻 加藤春子(39)証券会社 B支店勤務  夫婦とも仮名
これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的
妻の行動調査

相談概要
 証券会社勤務の妻は、定期監査とか残業、社員の歓送迎会などの理由で毎日帰宅が目立って遅くなった。私と出勤・退勤時の車の同乗も拒むようになった。日曜日も何も言わないで出かけるようになり、言い争いが絶えなく、夜の夫婦関係もなくなった。近所の婦人が私の母親に、「春子さん顔つきも服装も変わったね」と心配そうに言う。

 何かおかしいと思い、何が原因なのか話し合うと、「あなたとは合わないものがある、と感じるようになった」といわれた。ある日、電話連絡もなく夜中に帰宅したので問いただしたところ、「子どもをおいて家を出ていく」と言いだした。

 妻との会話はほとんどなくなり、帰宅は一層遅くなった。友達と食事やお茶をしていたといってタクシーで深夜に帰宅する。何か変だ、との疑惑が一層増すばかりだが、それは漫然としていて自分でもはっきりしない。付き合っている男でもいるのか、と思っても確信は持てなかった。漫然とした疑問が確信へと変わったのが、妻の自動車事故だった。「夜中に、居眠りして電柱に激突し、後ろから走ってきた知らない人に病院へ運んでもらった。」と、後日妻の説明だ。事故現場が自宅近くなのに、30㌔も離れた病院に入ったことに疑問を感じた。入院時の状況をこっそり看護婦さんに尋ねると、「会社の同僚の高橋と言う男性が付き添ってきた。」と教えてくれた。
 数日後、妻を見舞ったところ、個室のドアを閉め、ベットをカーテンで仕切った中で証券会社のバッチを付けた男とヒソヒソ話をしていた。常識的に考えても、入院女性に対する見舞客の態度ではなくこの時、相手はこの男だと直感した。

 今までわからなかった妻の態度の急変は、私や両親への不満が原因なのかと悩み続けたが、男の存在がそれだったので、ある意味納得できた。

 退院後のある日、浴室から出た私の姿を見てあわてて携帯の電源を切った。不審に思い、後日その番号を調べると、証券会社の独身寮に入っている「高橋」名義だった。事態は悪化するばかりで、ある夜中に妻から電話があり「今日は泊まる。」と一方的に切られた。

 妻の親も同席して話し合っても、「子どもを置いて出ていく」というばかりで、「絶対に家に戻らない」と繰り返す。子どもたちのためにやり直そうと言っても、「私には私の人生がある離婚することによって周りの人が不幸になっても仕方ない。」と、まるで別人のようだ。

 子ども二人に対する態度も一変し、子供も母の変化に気が付いていて、落ち着きがなくなりオドオドしている。もとは、近隣の交際や子供会でいつも中心にいて評判の良い妻だった。家庭第一だった妻が、男で脱線したことが信じ難い。

調査結果
 高橋は春子より8歳年下の31歳。退勤後、町の一角で待ち合わせて、高橋の車で隣町のレストラン、居酒屋などで飲食した後、ラブホテルに入るか、公園やグランドの暗がりに車を止めて長時間時を過ごした。間もなく、高橋は他県の支店へ転勤になる。春子は一旦実家に入ったが、高橋のアパートで同棲を始めた。

探偵の眼
 加藤秀樹さんの実家は、地元では名の知れた旧家です。その敷地内に秀樹さん夫婦は家を建てて暮らしていた。「家風や環境が重荷だったのかもしれません。私が仕事を理由に家事を怠り、育児、冠婚葬祭などの義理ごと、町内会の交際一切を妻に任せて甘えていた。」と秀樹さんの反省の弁。

 この離婚劇は平成元年におきました。その年は「バブル経済絶頂期」でした。その世相を考えれば当事者の迷走ぶりが分かると思います(バブル景気は昭和61年12月から平成3年2月までといわれる)。

 以下は、バブル景気の記事の抜粋です。
 金融機関の融資は不動産に向かった。投機熱が加速、絵画や骨とう品、特に株と土地への投機が盛んになった。なかでも「土地は必ず値上がりする」「土地の値段は決して下がらない」という土地神話に支えられ、富裕層でない一般人までが転売目的の売買を行い、地価は高騰した。

 昭和61年2月にNTTが上場し、株価は2カ月で売り出し価格の3倍に当たる318万円の高値を付け企業・個人が財テクに入り込んでいくきっかけとなった。特定金銭信託ファンドで法人の株式投資を活発化させ、個人投資家の株式投資を誘発した。

 バブル期に建設・不動産・ホテル業界は、リゾート地やゴルフ場を次々と開発した。昭和62年にリゾート法が制定され、ゴルフ場、スキー場開発が拡大した。それまで見向きもされなかった土地が相当な価格で取引され土地の上昇に拍車をかけた。ゴルフ場やリゾート施設の会員権価格は高騰した。

加藤秀樹さんと妻春子、高橋という男はバブル景気の中心をなす証券会社に勤務して天国と地獄をみたのです。バブル最盛期の兜町の証券マンは月収1千万円といわれていました。加藤夫婦と高橋はこのバブル景気の恩恵で、かなりの高給を得ていました。それが、妻の離婚決意を押したのかもしれません。
 しかし、諸行無常です。
 平成2年3月。大蔵省銀行局は金融機関に「土地関連融資に関する抑制について」という通達を出しました。いわゆる「総量規制」です。銀行の貸し渋り、貸し剥がしが始まり、融資を受けていた不動産、建設関連会社の倒産が相次ぎました。これにより、株価は一気に暴落し、企業も個人投資家も大きな損害を受けました。銀行や証券会社の倒産も相次ぎ、土地価格は下落。ゴルフ場倒産、ゴルフ会員権は紙くずになりました。

 バブルに踊った企業と個人は地獄を見たのです。

 その後の高橋と春子。二人の関係は三年と持たなかった。二人は結婚することもなく別れ、高橋は故郷に帰った。実家で暮らしている春子に当時の面影はなく、白髪も見られ悄然とした姿が痛々しいという風聞。
不倫という甘い蜜に溺れた結果、家庭、職場、人間関係などを失いました。主婦の不倫は、あなたのすべてを失うことになる事を肝に銘じいほしいです。自己責任とは言いえ、春子は大きな代償を払いました。

 

依頼者 木村真理子(53)  対象者  奈美子(35) 仮名

これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的 ストーカー対策

相談概要  あとで女の名前などが分かったのですが、奈美子という女から、執拗にストーカー攻撃をされている。女は外見おとなしい感じだが、異常性格者だと思う。

最初の被害は、庭先に止めてある私の車の屋根に小石などが数個のっていた。近所の子供のいたずらだと思っていたが、日増しに置くものが大きくなり、こぶし大の石やレンガ、棒切れなどがボンネットに乗せられるようになった。フェンダーミラーが割られ、ボディも傷つけられた。しだいにエスカレートしてフロントガラスを5回も割られた。
ある夜、ガチャンと大きな音で外に飛び出すと、門扉が引き倒されており車が走り去った。私が目的なのか、家族のだれに恨みがあるのか見当がつかない。この行為をしている者の執念深さに気味が悪くなった。
ある夜勤の深夜の休憩時間に会社の窓から駐車場を眺めていると、黒装束の人間が駐車場に入って一直線に私の車に進んでいくので、「車がやられる」と直感し、同僚に警察を呼ぶように頼んで駐車場に走り、私の車を石をもって壊そうとしている女を突き飛ばし、あおむけに倒れた女を馬乗りになって取り押さえた。女は間もなく急行したパトカーに連行された。
署内で女は、「知り合いが夜勤かどうか駐車場に入っただけ、何もしていない」の一点張りで、警察は「被害も証拠も何もないから」とのことで不問にした。警察が教えてくれた女の身元を夫に知らせると、夫の職場で10年前まで働いていた部下と言うことが分かった。夫の白々しい説明を聞いていると、夫と女は不倫関係にあったと確信した。いままで得体の知れない誰かに攻撃され続けた恐怖はとりあえず終わった、と思った。

しかし、女の攻撃は激化するばかりになった。1日50回以上の無言電話が自宅に入る。ベルが鳴っても無視すると、近所の家に電話をかけて(電話帳が公衆電話ボックスに置いてある時代)、「木村さん宅の電話が故障でつながらない。奥さんに急用ができたので呼んでほしい」と、取次を依頼し、呼び出されていくとツーツーと切れている。この呼び出し電話を地区の全戸にかけられた。事情はどうあれ「夫婦が女に恨まれるようなことをしたから」と言わんばかりで近隣の人たちの冷笑と失笑が悔しい。
息子の会社にも電話を入れ、自宅近所の家へ私の誹謗中傷の電話。幼稚な文言を1~2行書いたハガキが毎日職場と自宅、近所に届く。女は、私の何に対して逆恨みしているのかわからないが法律など意に介さない執着心と執拗なエネルギーが空恐ろしい。

探偵の眼  
ストーカーは取りつく相手に姿を見せないで、一方的に行為を執拗に繰り返すことが多いようですが、この女は身元が割れても爆発的なストーカー行為を継続しています。よほど相手(木村真理子さんの夫)に恨みがあったのでしょう。元上司の妻に逆恨みしたのか、元上司に間接的な嫌がらせで復讐心を達成しているのかは定かでありません。

当時、上司は妻帯者で部下の女は独身で不倫交際していて別れたと推測します。別れにはそのカップルなりの別れ方があるはずです。ただ、多くの場合、弱者の立場にある女性に恨みを買うような、禍根を残す別れ方だけはルール違反です。
この二人の場合、女が別れを決めたのではなく男が一方的に決めたと思われます。不倫は原則自己責任の考えでいくと、女は捨てられて泣くことがあっても自分の立場をわきまえなければなりません、(男が女性に独身を装って近づいたり、妻と離婚することを匂わして交際を続けるなどは別問題です)。しかし、10年も復讐心を持ち続ける異常さはよほど屈辱的な別れ方をしたのだと思わざるを得ません。

依頼者(妻)が受けたストーカー行為を取り上げました。夫が弄んだ女から、何の罪もない妻がストーカーなどで恐怖にさらされることは、探偵をしていると多々見受けます。

妻帯者は、独身女性と不倫交際したあと女性の意に沿わない別れを強行すると、本人や妻子にリバウンドがくるかもしれない警告のため古い日記を開示しました。

依頼者 夫 窪田松雄(31)自営  対象者 妻 窪田美由紀(28)専業主婦 幼稚園児あり 仮名

※これは事件簿を参考にしたフィクションです。

相談概要
 夫とその母親の言
嫁は、現在妊娠6カ月、三つ指ついて親に挨拶し、丁寧な言葉を使う。家事もちゃんとしている。一見して真面目な嫁さんだが何か影があるのが気にかかる。女の私にだけ感じるものがある。(姑)
真面目な妻を信じて疑ったこともなかったが、ある日サラ金から督促状が届いて驚いた。妻は、「友達に名義を貸しただけ」の一点張り。 サラ金の件があってから様子を見ると、自宅をいつも留守にしている。評判の悪い主婦たちと交際していることもわかった。会話中にハッとする意外な言葉を使うなど不審なことがいろいろ出てきた。まさかとは思うが、妻が妊娠したころにセックスした覚えがない。(夫)

調査結果
 美由紀が外出中に、家庭の電話に盗聴器をセットした。現在のように携帯電話が普及していない時代「電話盗聴」は最も確実に在宅者の状況が分かる方法だ。数日後、妻が留守中に外部と交信した自動録音機を回収し、依頼者の両親宅でテープを再生した。

再生テープ
 女友だち。「もしもし、イャー昨日はよく出たネー、今日も同じ時間に行こうョー。ところであれから健くんと会ったの・・・で、やったの?アンタラもすきだねー アンタほんとに 腹の子産むのかよ、健くんなんて言ってるの? ダンナにバレないの? 大丈夫かよ・・・」。

美由紀。「・・パチンコ儲けた金でラブホ直行したよ。・・・もう6カ月になるもの中絶できないジャン。健も産んでもいいって。あれは(注・夫のこと)トロイから お腹の子のこと バレないと思うんだ それと健とあれ、同じ血液型だから わかんめぇ ヤバクなったら DNA鑑定なんてやられるまえに 逃げちゃうょー。 健も いつでもわかれて来い 待っているからって もう芝居も疲れたから この子産んだら 出て行こうと思ているんだ ・・」。

探偵の眼
 依頼者は、盗聴テープの内容から、「健」の勤務先を割出して退勤を待ち伏せ拉致し、両親宅へ連れてきた。倉庫内で依頼者は、健に激しい暴行を加えた。息子の無念さを知っている両親は暴力行為を制止しなかった。

数日後、健は両親と窪田宅を訪問して、窪田夫婦の家庭を崩壊させた慰謝料として相応の金銭を差し出した。なお、健の言によると、「パチンコ店で知り合って交際を始めた。美由紀は妊娠5カ月までひた隠して、5カ月経過して、中絶はできないと告白された。」「美由紀さんに離婚を進めたこともないし、僕がいっでも待っているから、などといったこともない」「あの人は、窪田さんと離婚して、僕と一緒になると勝手に思い込んでいたようですが、年の差もあり、子持ちの人と僕は結婚する意志はまったくありませんでした」。

美由紀は、窪田家から追放された。年下の男をつまみ食いした不倫の、代償は大きすぎたようです。

「不倫の恋で苦しむ男たち」「不倫の恋で苦しむ女たち」亀山早苗 著
「不倫のリーガルレッスン」弁護士 日野いつみ 著
「不倫のルール」「別れのルール」家田荘子 著

 このようなハウツー本が売れています。男も女も不倫願望が全くない人はいないのかも知れません。たしかに不倫の恋ほど甘美な夢心地はないのでしょう。
しかし、不倫願望のあるあなた、不倫まっただ中のあなた、不倫の愛欲から引き返せないでいるあなたは、「日野OL不倫放火殺人事件」のような悪夢になってはいけません。この事件は不倫の恋の本質が凝縮されており、「あなたの分身がこの記録の中に」いるかもしれない事件なのです。

事件の概要
1993年12月14日、東京都日野市に在住するBは、出社するために妻が運転する自動車で鉄道の最寄り駅に向かった。Bの日常の生活習慣と出社するための通勤経路・時間帯を熟知している、Bの職場の部下でBの元不倫相手だったA(当時27歳)は、B夫妻の不在時間帯にAが保有していたBの自宅の玄関ドアの鍵を使用してBの自宅に侵入し、Bの自宅室内と就寝中だったBの長女(当時6歳)、長男(当時1歳)にガソリンを散布して放火し、幼児2名を殺害しBの自宅を全焼させた。

 Bと元交際相手Aとの不倫関係は、Bの妻に関係が発覚した後に終了していた。しかし、元不倫交際相手AのBに対する恋愛感情や、AとB夫妻との間に発生した紛争などから、警察はAはBに対して怨恨感情を持っていたと推測。Aが真犯人の可能性が高い被疑者と推定していた。しかし、警察は公判を維持し有罪判決を獲得するために必要で十分な証拠を集積できず、Aの逮捕に踏み切れない状況だった。が、Aは父親に説得され、警察の捜査が身辺に迫ったことを察知して、翌年の1994年2月6日午後、警察に出頭。事件発生から出頭前日まで、Aはいつも通り出勤していた。

被疑者の逮捕後の報道
被疑者Aと、Aの元上司であるB、二人の出会いと放火殺人に至るまでの経緯が明らかになると、多くのメディアはAを騙したBへの非難と、「Bの妻は、Aが精神的に耐えられなくなって暴発するまで追い込んだ。よってBの妻には根本的な原因と責任があり、Aは被害者である」と評価するようにな、Aに対して同情的な報道を繰り返した。

 また、「ガソリンを散布して放火し、子供二人を焼殺し、自宅や周辺家屋も延焼させたこと」に関してメディアはAを非難せず、「成人の男女がお互いの身上を認識して不倫関係になり、結果として家庭の平穏を侵害したこと」など、メディアは責任を十分に問うことなく、Aに共感・同情した報道・評論を繰り返した。

加害者Aの経歴・性格・考え方
Aは東京都23区内で出生・生育した。Aは几帳面、何事に対しても真摯に取り組む、他人を安易に信用する、願望を現実と思い込む、自己と他者の性格・感受性・考え方を客観的に認識・考察する能力が低い、物事に対する執着心が強い、決断に時間がかかる優柔不断性、開放的、社交的などの性格・感受性・考え方の傾向を持っていた。

 小学校から大学まで学業優秀であり、大学を卒業して就職するまで特定の男性と恋愛関係になった経験は無く、男性と性関係を持った経験も無かった。Aは就職後に出会ったBに対して恋愛感情を持ち、Bに妻子がいることを知りながら不倫関係になった。

犯行の経緯・動機
Aは大学卒業後、東京都港区に本社のある電機メーカーに就職し、府中市にある事業所のシステム開発部門に配属された。BはAの配属先の直属の上司であり、配属されてから間もなくお互いに恋愛感情を持つようになった。Bは妻子がおり、Aは独身だったが、お互いの家族状況を認識しながら不倫関係になった。1991年4月、Bの妻が流産したのを機にますます親密になり、二人だけで酒を飲み歩くようになる。同年8月6日、AはBを自宅に招き入れ性関係を持った。

 不倫関係・性関係が継続する状況で、1992年、Bの妻が妊娠。妻の妊娠を知ったAは、避妊しながら肉体関係を持つ自分に比べて、避妊を選ぶことなく妊娠できる妻に激しく嫉妬して、2回ほど自ら避妊を拒否する。やがて同年4月にAの妊娠発覚。Bは「Aに対していずれ妻とは離婚してAと結婚するつもりだ」と虚偽の意思を伝え、「今はまだ妻の離婚が成立していないので中絶するように」とAに要求。Aはこの要求を受け入れて中絶した。手術後、AはBにもう二度と中絶手術を受けたくないから、今後、必ず避妊するよう要求。Bは「わかった」と言うものの、実際は避妊を拒否することも度々あった。

 Bの妻が臨月に入ると、Bの妻は出産のために自分の両親宅に滞在。その間、AとBはBの自宅で同棲生活をしていた。Bは妻が第二子を出産した後も、Aに対して「来年になったら妻と離婚してAと結婚する」言ったが実行することはなかった。

 その後、Aは2回目の妊娠。しかしBから再度の中絶を要求される前に自らの意思で中絶を決意。(後年弁護士に送った手紙によると、2回目の中絶理由は、Bと再婚して2人の子供を引き取るためでもあったと告白している)

 1993年5月18日、不倫関係がBの妻に発覚。Bの妻はBを激しく非難しBに対して、「Aとの関係を選択して妻に慰謝料を支払って離婚するか、それとも、Aとの関係を解消して妻との夫婦関係の継続するか」と、どちらかの選択を要求した。BはAとの不倫関係を解消し、夫婦関係を修復して継続すると表明した。Bは妻の要求にしたがってAに不倫関係の解消を電話で伝えた。

 この電話の際、Bの妻はAに対し、不倫関係に及んだことを責め、自分たち夫婦と家庭の平穏をAに侵害されたことを厳しく非難した。これを受けてAは謝罪したが、電話による厳しい抗議はその後も続き、Aは精神的に不安定な状態になっていた。Bの妻から「私は子を2人生んで育てているが、Aは2回妊娠して2回とも胎内から掻き出す女だ」と嘲笑されたことがきっかけで、Aは中絶したことに対する自責の感情がB家族に対する憎悪の感情に転化し、「B夫婦にも子供を失う感情を体験させてやる」という報復感情に支配されて、B夫婦の自宅に放火し子供2人を焼殺した。

裁判の経過・結果
裁判においてAの弁護人は、この事件は、犯罪的・暴力的・破壊的な性格・感受性・考え方の傾向が全く無かったAが、Aを性欲の対象としてもてあそぶことしか考えないBに、虚言により騙されて心と体を傷つけられたことが原因だと主張し、被告人は犯行当時は心神耗弱だったと主張し、情状酌量による減刑を主張した。

 地裁・高裁・最高裁のいずれも、BがAを性欲の発散の対象としか考えず、Aの尊厳を侵害し、Aに対する思いやりが無く、Aを虚言で騙し、Aの心と体をもてあそび、結果としてAの心と体を傷つけたことを認定し、Bを人道・道徳・倫理の観点から非難はしたが、法的な観点からBの責任を問うことはなく、この事件の犯行の根本的な原因・責任は、Aの性格・感受性・考え方の短所・欠点が現象形態として作用したと認識する検察官の主張を認定し、AはBの虚言による騙し。Bにより心と体をもてあそばれ、心と体を傷つけられた被害者で犯行時は心神耗弱状態だったから、減刑が適切であるという弁護人の主張は認定されなかった。

1996年1月19日 東京地裁 Aに無期懲役の判決
1997年10月2日 東京高裁 地裁の判決を維持し被告人・弁護人の控訴を棄却
2001年7月17日 最高裁は地裁の判決を維持し、被告人・弁護人の上告を棄却し、Aの無期懲役刑が確定した。
B夫妻が子供2人を殺害されたことに関して、Aに損害賠償を求めた裁判では、Aの両親がB夫妻に1500万円を支払ったことに加えて、AがB夫妻に3000万円の賠償金を支払うことで和解が成立した。

※ 事件の概要  被疑者の逮捕後の報道  加害者Aの経歴・性格・考え方  犯行の経緯・動機  裁判の経過・結果 の見出しと記事すべてはフリー百科事典「ウィキペディア」のものを転記しました。

不倫の定義

不倫とは、人倫にはずれること。人道にそむくこと。特に、男女の関係について言う。広辞苑

法律として

 夫婦は平等の貞操義務を負う(民法770条1号)。守操の義務 夫婦は互いに配偶者に対して貞操を守ることを請求する権利を有するのであって、第三者が、この権利を侵害した場合には、不法行為を構成する。民法 親族法・相続法 一粒社 我妻榮・有泉りょう 共著

 このように、不倫とは法律的にも、道徳的にも、縛りがあるのですが、不倫を働く当事者は道徳も、法律もなんのその道ならぬ恋に陶酔境に落ちるのですね。

そこで、ネットに次のような相談がありました。

「不倫関係にある男女が上手く別れるにはどうしたらよいでしょうかね?最近事件になることが多すぎますよね」。

これに対するベスト回答です。

「相手もある訳ですからそうは簡単には不倫関係は解消は出来ないと思いますよ。お互いに堕ちるとこまで堕ちて人としての魂を失ってしまうという事でしょうか。そんなに都合よく不倫関係を清算できる訳はないと思いますよ。地獄まで一緒に堕ちる覚悟がなくて不倫などするなといいたい。もう貴公も終りだと思いますよ。最悪は不倫相手を殺害してしまうか心中しか選択肢はありませんよ。」

 ライターの白神じゅりこ氏が不倫について次のように警鐘を鳴らしています。

 背徳感と罪悪感がスパイスとなり、激しく燃え上がる不倫。だが、不倫という禁断の果実には「破滅」という甘い罠が含まれている。不倫の挙句、悲劇の結末を迎えた人妻たち。だが、不倫の挙句幸せになったなんてことはほとんどありえない。「因果応報が働き地獄へ一直線」の覚悟がなければ不倫はやめておくべきなのだ。

 探偵よろず日記の筆者も、探偵歴37年の中で多くの不倫・浮気調査の依頼を受けてきました。やはり、「因果応報の原理が働き、地獄へ一直線」の感が強いです。

 子どもの不登校。非行。家庭内暴力。引きこもり。親の子殺し。子の親殺し。川崎の不良グループの中1上村遼太さん殺害。兵庫県洲本市の五人殺害事件。名古屋大学女子学生の77歳老婆殺害。佐世保市小六女児同級生殺害。佐世保高一女子殺害。札幌市女子の実母・祖母殺害。警察官、大学教授、国家公務員、地方公務員の愛人殺害事件。ストーカー、下着泥棒、児童買春、隠し撮り、国会議員の不倫など、毎日毎日事件の絶えることがありません。

 非行の子供たち、犯罪を起こした高校生、大学生、そして大人たち、これらの人たちは当人が、生れつき特殊な異常性格者ではなくて(遺伝ではなく)、産まれおちてからの環境が強く影響しているものと私は推測しています。産まれてからの環境とは、母親の子の幼児期における「愛情と保護」の欠落だと考えています。母親は子の親である前に「女」として不倫に走る。子供を、女友達にお互いに預けあって、不倫にうつつを抜かす。また、「同窓会」などと偽って子を夫や、実母に預けて愛人とラブホに入る若妻たちをみてきました。幼児期にこのような母親に育てられた子がどのように成長するかは説明の要はありません。

 今も昔も、世の中を震撼させる事件の主人公は、色欲に狂って幼児に温もりと精神的安定を与えなかった母親に主な原因があり、まさしく「因果応報が働き地獄へ一直線」なのですね。

 

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