水戸興信所 探偵よろず日記

人物はイメージ



夫の友人Aさんを交えて離婚に向けて話合いを始めました。

21. Aさんは夫の古くからの友人ですが、私は、夫婦間に公平な立場に立てる人柄だと認めているので夫婦の話合いの立会人になってもらいました。一晩中の話合いになってしまう可能性が大なので、Aさんは午後10時までに結論を出せるように仕切ってくれた。

(1)私から、離婚したい理由を説明した(話合いのため書面にまとめた要点・抜粋を口頭で)。
要旨、夫とはどこまで話し合っても平行線になって結論が出ない。むしろ夫の両親に直接話した方が大騒ぎにならないことが経験で分かった。但し、両親が私の主張を認めてくれることは別で、両親は夫と同じ考えです。
夫のペースで生活を維持するのは心身が持たない。父親死亡後の今の状態では、夫、舅姑と実家との間で身動きが取れなくなってしまうからきちんと離婚して、それぞれの親はそれぞれが看たらよいと思う。

(2)前記にたいする夫の意見
私の両親の言動とか希望、要望などを私が阻止しなかったことが問題なのか? 今までに、妻から離婚したいということは聞いていない。妻の言っている理由では離婚に納得できないし、離婚前提の別居は認めない。あなたの私物や娘の布団などを断りもなく持ち出したことは許せない。

(3)舅姑の意見(私は、夜10時になったので実家に帰るため別室にいる舅に挨拶に行った)
あなたの亡父の葬儀のとき喪主問題に関し、実家側についたのは重大な背信行為だ。現在、この家に帰ってこないのは家庭放棄だ。息子にだけ町内会の草刈その他自治会の行事をやらせるという妻は世間に居ない。恥ずかしいことだ。

舅姑と話している間、私が逃げられないように夫は出入り口の前に立ちはだかっていました。「衣類は後で取りに来ます」といって、ドアが少し空いて通れそうになったので隙間から逃げるように家を出て実家に帰りました。
この日の夫の行為や考え方を知って、婚姻の継続が無理なことを再認識しました。

翌日、立会人のAさんからその後のことを聞いたところ、「妻は説明責任を果たしていない。話の途中でいつも逃げ出す」と言ったそうです。

① 私は、明け方まで話し合っても、何も結論がでず、話していることを愉しんでいて話の本筋からどんどんずれてしまう。夫の話に否定的なことをいうと大騒ぎして会話を壊してしまうことも度々あった。

② ある日、夜中まで話が及んだ。いくら話しても平行線になってしまうので「もういい」と、娘の部屋に逃げ込むと追いかけてきたのでドアを閉めて抑えていたら押し合いになり弾みでドアが当たって眉の上が切れた。一瞬脳震盪をおこし、気付いてすぐ妹を呼びメデカルセンターに行くとき、夫が二階の窓から「私がやったんじゃありません~!」と叫んでいたこと。とにかく、話合いが夜半を過ぎると、私が逃げ出さないようにドアの前に立ちはだかり、逃げると追いかけてくることが繰り返されてきたのです。

③ 主人は、私が離婚する意思があることを聞いていないと言いましたがあれは全くの嘘です。いつも、お互いの生活信条の違い、お互いの両親のこと、そして離婚について、が話合いのテーマでした。父親の葬儀後、夫は、私に隠して自活している娘と息子に会って、離婚についてどう思っているか聞いたことがありました。

Aさんは夫婦の生活史を聞いて初耳なことが多かったようで驚いたようです。そういえば・・。あいつが海外に出張中に自宅の電話を買い替えたことについて、「電話に盗聴器を仕掛けたのではないか、それは妹の旦那さんの差し金ではないか」と言っていたな。そういう被害妄想・疑心暗鬼は夫の気質です。私と子どもたちが何処で何をしているのか追い掛け回されたことは数えきれません。

22. 市民相談室に行き結婚生活と別居状態に至った経緯を説明しました。
① 離婚を考えているなら、まず別居して離婚調停を申立てること。 ② 経緯を聞くと話合いは難しいし、夫はアスペルガー症候群とも考えられるので話合いは無理だと思う。話合いはしなくてもよい。 ③ 離婚を前提に別居することについて、夫の同意は要らない。 ④ 自分の荷物は堂々と取りに行くこと。などのアドバイスを受けました。

23. 〇日。友人たちと(持ち出した物の証人のため)私の衣類、実家からもらった和服、身の回りの物を取に行きました。荷物が多いので車三台を連ねて。 車に荷物を積んでいると、舅は勤務中の夫を呼んだ。駆けつけた夫は私の車の前に車を横向きに止め、一般車両も交互通行でしか通れないように阻めて、私の車から積んだ荷物を下し始めた。
夫と舅姑は代わる代わる、「なんの挨拶もなく勝手に共有財産を持ち出そうとした。略奪行為だ、盗人だ。(友人たちに)私の許可も得ないで家に入った、住居侵入だ。」と騒ぎ立て、友人たちの氏名と私との関係を確認し、舅は友人たちの写真を撮影しました。

「和服は一銭もあなたのお金を出していないのだから持ち出す」といっても、「話し合いがついてからでないと荷物の持ち出しは認めない」と、玄関ドア前に立ちはだかっていました。中で話し合おうといっても拒否され、外での騒ぎがつづき車は動かせない状態だったので、諦めて荷物を室内に戻した際、私たちが室内から出られないようにドアの施錠をされた。

「生活費ももらっていない状態なのだからこれからくる冬物の衣類を持って行ってはダメなのか」と聞くと、ずっと黙り込んでしまいしばらくしてから、「話し合いがつくまでは認めない。」の一点張りでした。荷物の持ち出しを諦めてやっと解放され車に戻るとき、夫は「荷物が積んでないか確認します」と一台ずつ車の中を点検したあと横付けしてあった自分の車を移動しました。

24. 過日、市民相談室に行ったとき夫はアスペルガー症候群らしいと指摘されてから、書店とかインターネットでそれに関する記事を読み漁りました。その結果、アスペルガー症候群は、自閉症、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、LD(学習障害)などと同列の発達障害だということが分かりました。
発達障害は、3歳前後からその特性=障害があらわれて、特性は大人になっても変わることも直ることもありません。アスペルガー 症候群は、自閉症の特性を持ちながらも言葉の遅れや知的遅れがないことが多く、むしろ学問的に優秀な人が多いため、特に大きな問題を起こさない限り、子どもの時に見過ごされてしまうことがあります。しかし、成長するにしたがいその特性によって周囲の誤解を招いたり問題になったりすることが多いようです。

そして、アスペルガー症候群の人には、職場や友人の支援と家族の理解が何よりも大事、と結論付けています。夫は、医師にアスペルガー症候群と診断されたわけではありません。本人も発達障害があるとは自覚していないと思います。

25. 私は、双方の生活信条の違いについて結婚以来、何度も何度も話し合ってきました。しかし、ドアの前に立ちふさがれ逃げ道を遮られながら、どこまでいっても分かり合えない話合いを朝までやる根気は失せました。気力も体力も限界を超えました。

子どもたちが家に帰ってきてホッとできる家庭なら、家庭内別居をしてでも居続ける意味があると考えたこともありました。しかし子どもたちは家に帰ってくると体調が悪くなってしまうのです。子どもたちは大学を出て、もう独立する歳になりました。私はこれ以上心身を壊しながら家庭を守る必要性は見出せなくなりました。
夫の存在を考えただけ、言動に触れただけでも鳥肌が立ち委縮してしまうのです。私は夫と同じ戸籍に入っているだけで精神的に威圧をうけて苦痛です。このままでは狂死しそうです。たとえ別居していても、相手の妻という重圧は払しょくできません。
後記
アスペルガー症候群ことを知ってもらうために、依頼者と夫との生活上のやりとりの長い記録を再現しました。
アスペルガー症候群は、自閉症、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などと同列の発達障害の一種だということです。 アスペルガー症候群については、「夫は発達障害なの?4」ページに、その特性について「大人のアスペルガー症候群」監修(宇都宮大学教育学部教授) から、引用いたしました。
婦人の手記を読むとこの夫の言動がアスペルガー症候群の特性と驚くほど合致していることが分かります。興味のある方は4ページを参照してください。

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