水戸興信所 探偵よろず日記



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ある婦人の手紙から

久しぶりです。あれから調停をして、女から慰謝料をもらい夫とは夫婦間の破綻を原因として別居状態になって調停は終わりました。夫は家を出てどこにいるか不明です。調停で婚姻費用を決めたが数カ月で未払いになり給料の差押えをしました。とことんダメな人です。下の子が中学卒業するまでは夫と暮らした家に住むことにしました。子供たちは夫の不倫騒ぎの当時小学4年と6年でしたが今は中1と中3になりました。

弁護士さんと相談の結果、夫とから籍を抜くという離婚は子供たちが社会人になる頃でもいいんじゃないか。このままの方が夫から支払いが入るので安定しているという結論になり、ギリギリまで離婚はしないことにしました。なので、子供たちが中学を卒業してから今住んでいる家を出るのでマイホームを買いました。いずれそっちに引っ越す予定です。いろいろあの時調べてもらってよかったと思っています。今は幸せです。

周りから強いねとか、不幸なのに不幸に見えないなど言われます。私は常に前を向いています。調停で女はすぐに夫との不倫を認めて慰謝料も支払いました。夫は未だに不倫したことを認めていませんが、いざ離婚するときは女が認めているので楽に進みそうです。調停で調停員さんに「子供には二度と会いたくない。慰謝料や養育費も支払うつもりはない」といったそうです。とことん人間の屑です。以上が現況ですが全く手放しで喜んでいるわけではありません。まだ戸籍上は夫婦なのでフラッと帰ってくるんじゃないかと怖くなる時があります。異常なほど戸締りを確認したり、不眠状態も続きますがこれは時間と環境が解決してくれるのかな?と思っています。。私は根っからのネガティブでしたが5年にわたる夫との闘いを通してポジティブになりました。このような結果になったことは後悔していませんし新しい再出発のきっかけになったと思います。現在は子供たちとゆったり楽しく暮らしています。5年の別居は長かったようなあっという間だった気がします。

これは、ある婦人が「私の体験談が夫の不倫で苦しむ婦人たちの励ましになるのなら役に立ててください」と言って、承諾を得て夫人からの手紙を掲載しました(原稿を多少編集した部分もあります)。

夫は「仕事が遅くなると会社の寮に泊まって衣服の着替えや食事のために朝帰りをする」と言って、一週のうち4日は朝帰りをします。念のために行動を調べてほしい。とのことで調べた結果は女とアパートを借りていました。ラブホテルに行ったり買い物食事、ドライブ・・と、同棲状態でした。依頼者はこの報告に激しく動揺して信じたくなかったが、詳しい状況を説明をすると受け入れるのも早かったです。

それから調査報告書を証拠として調停を申し立て、女に不倫関係を認めさせて慰謝料を取り、夫とは、離婚という結論は出さないで夫婦関係破綻を理由にして別居状態にして子供たちの養育費を請求する方針を立てました。この便りが来るまで5年の歳月が経ちました。二人の子供さんは高校生になり、家を購入してそこで母子で暮らしています。夫の不倫が発覚した時はあれほど狼狽えていた夫人がこんな生き方もできるのか! と驚きました。

探偵の独り言  夫婦の離婚は悲しいことですが、離婚は避けられない場合でも「往生際」(不倫を認めて慰謝料・子供の養育費などを支払い続けるなど)が良いと、将来、子供との親子関係が修復できることもあります。不倫も認めない。慰謝料、子供の養育費も支払わない・・など往生際が悪いと父子関係も半永遠に断絶します。50歳~70歳の年齢層の男が、「昔別れた妻と子供の消息を調べてほしい」(依頼者は詳細は言わないが、このような案件は私はお断りしている)との依頼が少なからずあるのです。老後心細くなって別れた妻子の消息を訪ねても無駄ですね。このような調査依頼は男からだけで、老女からの依頼は一件もありません。女性と喧嘩別れの離婚したら最後に男は負けるということが実感です。

 

 

 

 

 

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