依頼者 浅川亜里沙(34)看護師 対象者 浅川 力也(37)勤務医 仮名
調査目的
別居中の夫の浮気調査
相談概要
亜里沙さんは医師の夫と同じ病院に勤務する看護師。夫の女狂いで、精神が壊れそうになり里帰りして別居養生中。夫の、並外れた浮気性は一生直らないと思うので離婚を決意した。不貞の証拠を撮って高額な和解金を取りたいという相談。
夫は、今わかっているだけでも4人の看護婦と関係している。ラブホテルで撮った女の裸体の写真や、性交しているビデオも隠し持っている。ある女から、「浮気してはダメよ奥さん可哀そうだから」などと、留守電にわざとらしいメッセージや無言電話も度々。妻の立場を無視する看護婦たちからの電話による嫌がらせのダメージは大きい。夫が、意図的に彼女たちに電話させているか、黙認しているのだと思う。
深夜の帰宅や朝帰りは日常茶飯事。「夫婦でいる意味がないね。」といっても無視する。「自分から離婚を口にすると慰謝料を多くとられるから」と、夫の計算高い本心を他の先生が教えてくれた。病的と思える夫の女癖の悪さについていけない。愛情も冷め、医師としての信頼感も失せた。
妻としての存在を無視され続けている。この屈辱的な生活にピリオドを打つ。有利な離婚をするため不倫の確実な証拠をとりたい。
調査結果
依頼者の心身静養の別居は2カ月になる。夫が住むマンションの鍵を持っているので、夫の勤務中に部屋へ入る。女のパジャマ、化粧道具などが入った「お泊りセット」 のケースを撮影。浴室、排水口の女の髪の毛を回収。ベットルームにテープレコーダーをセットした。2日おきにテープと電池を交換するためマンションに通う。20日間に回収したテープは2時間録音で5本。マンションの隣の駐車場を借りて張込み、対象者のマンションに女が出入りする場面を撮影した。女は、依頼者と同じ病院に勤務する看護婦で、休日にはデパートなどに二人で出かけ同棲の状態。
探偵の眼
依頼者の父親が相手方と離婚の交渉にあたった。夫の浮気癖で、心身がぼろぼろになるまで苦しみ、「もう限界」で、夫の不貞を理由に調停・裁判では金銭的に満足な額を得られることはありません。慰謝料などは苦しんだ妻たちが驚くほど低額の水準です。
夫の身分(職業、社会的地位、財産状態)によっては、調停・裁判よりも、協議離婚を選択した方がはるかに高額な慰謝料を得られる場合があります。有名人、芸能界の離婚劇を見ればそのことが分かります。
依頼者の父親は、その辺の事情を承知しており、都内の有名病院の医師としてのモラルの欠如について圧力をかけ続けました。医師は、自分の行状を表沙汰にしないことを条件に、依頼者が満足な回答を提示して和解しました。
医師と看護師の失楽園に目くじらを立てる方が、時代遅れと言われそうな風潮になっています。それなら、婚姻中に離婚が避けられない夫であると見極めた時点で、離婚を想定して自分名義で蓄財に励むべきです。これを「計画離婚」というそうで、自立できる資格を取得したり、預金通帳などは実家に管理してもらい生活費をくすねて親に送金したり、人脈つくりに励んだりしている賢い夫人たちが多くなりました。
依頼者は、協議離婚が成立した途端にうつ状態が治ってしまい。東京の有名病院に就職して快活な生活に戻れたと報告がありました。
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