NHK職員の美人妻が執念の「浮気調査」
NHKのディレクター(37)の妻(34)が、夫の不倫相手に慰謝料を求めた訴訟で、東京地裁は1月30日、「留守宅に泊って妻の怒りを増幅したばかりか、裁判でも平然と嘘をつき、居直っている」として被告の女性(26)に600万円の支払いを命じる判決を下した。この種の裁判では異例の高額という。
妻はモデルを目指したこともあったが、短大を卒業後、NHKの地方局でアルバイトをしているときに夫と知合い、結婚。一方、被告のA子に、(注・紙片の保存状態が悪く判読不能)。妻の執念の浮気調査のたまものだ。
判決文によると、夫がA子さんとつき合い始めたのは、長男誕生後まもない92年5月ごろ。妻の前で、「インテリなのにグラマーな女性だよ」などと、A子さんを話題にし、外泊が目立つようになった。同年8月、夫が海外出張をした際、1 土産を買ってこない 2 スーツケースにつけられた旅行会社のラベル札が全部引きちぎられていた 3 出張後は必ず休みをとるのにとらなかった、など五つの疑惑から妻の追及が始まった。
航空会社に電話を入れ、搭乗者名簿や出張先の天候まで調べあげて夫の嘘を暴き、問い詰めた。夫はA子さんと一緒だったことを認めて。「見つけてくれてありがとう。A子と泥沼になるところだった。もうやめる」と殊勝に謝った。
ところが妻が実家に戻り、10日後に帰宅すると、ショッキングな痕跡が家にあった。1、(紙片の保存状態悪く判読不能) 2、・・・髪が布団にあった。3、夫は掃除をしない人なのに室内がきれい 4、夫の嫌いな果汁100%の酸っぱいいジュースが六、七個なくなっていた、など計7点である。夫側は、泊まったのは妹だと弁解したが、被告のA子さんは毛髪鑑定に応じず、判決では、「弁解は採用できない」と退けられた。
妻は夫の実家に行き、不倫を訴えたが、義母から、「大騒ぎしてくれたわね。NHkにでも知れたら息子の立場はどうなるの」と言われた。
夫が日曜も「仕事」に出かけ(・・・判読不能)張込んだ。そして、夜中の1時にミニスカートに着替えてタクシーを拾ったA子さんを追尾、東京・新宿のホテルに入ったところを見届けた。翌朝、フロント付近で夫とA子さんを発見。「この人の妻です」とフロントに言って、夫の宿泊部屋を見せてもらい、中にまだあったA子さんの衣類や本、夫が土産に買った化粧品類を現認したのだった。
※これは1997.2.14週間朝日の18年前の記事の切り抜きです。筆者の知るところ、不倫相手にこのような高額な慰謝料の支払いを命じた判決は無かったので保存していました。一般的なサラリーマン夫婦が結婚歴30年で、夫が不倫して離婚した場合の妻に支払われる慰謝料が300万円と言われた時代です。「不倫」に関してこの記事は夫の言訳、義母の態度を実によく表しています(誰もが同じことを言います)。そして、探偵顔負けの妻の疑惑追及(証拠収集)と果敢な行動は見事でした。裁判官も人の子です。A子はふてぶてしく嘘に満ちた弁明をしたので裁判官の反感を買い異例の高額の慰謝料支払いの判決がでました。この記事は、不倫をしている夫と女、その妻の取るべき態度についてよい教訓になると思います。
コメントを残す