水戸興信所 探偵よろず日記

これは週刊ポスト1993年代に読者から投稿された記事の切り抜きです。面白そうなものを切り抜いて保存しておいたものです。切り抜きが数十枚あるので時折記事にしてみます。

裸は好きだけど 裸一貫はキライ (53才自営業 妻は50才の専業主婦)

我が家の現在の家庭内離婚状態は、離婚すると、鬼女房が要求する莫大な慰謝料のため、私自身身動き取れなくなるから、仕方なく起こっていることなのだ。
先日発表された離婚統計によると、9割は夫が妻に支払い、慰謝料の平均は、400万円ちょっととのこと(筆者注・21年前の相場です。財産分与は別です)。
離婚を避けられなかった多くの理由は、夫が妻を引き留められなかったからだという。妻が去って行くなんて、世間の亭主たちは、なんと幸せな妻を持っていることか。私は、涙が止まらなかった。
私の妻は、鬼か悪魔か親の仇の生まれ代わりか。離婚には応じるが、夫の私に出て行けという。「いくら譲っても、住宅(庭付き一戸建てです)と預金の半分はいただきます」と主張するのだ。「何を言っているのだ!この家は私が建てたし、貯金も私が稼いだ金だ。お前は裸で来ただけではないか!」というと、「その裸が好きで、結婚したのはアナタでしょう」とほざく。ウッと一瞬つまったが、「それもそうだ」というわけにもいかず黙っていたら、「アナタが死ねば、みんな私のものになるんだからね!もう少しの辛抱だと思っているわ!」と高血圧の私を刺激することをのうのうとつけ加えるのだ。
こんな妻とどうやって別れればいいのか。なんとも憂鬱な私である。

※探偵の感想
30代40代夫婦の離婚の場合、子供の親権・監護の争いと、子の養育費の支払・その金額が争いの中心になっているようです。この記事の投稿者のように50代を超える離婚劇は財産分与と慰謝料の金額が争点になります(熟年婦人から夫の浮気調査報告後の聞き取りによる)。熟年の妻たちは、離婚後の生活設計について熟慮しなければなりません。調査結果、夫の浮気の事実が判明してパニックになって「即離婚」を叫ぶ夫人は少ないです。これから先、寡婦として生きていくための風景がどのようなものなのか見えているのかもしれません。夫人たちは一様に深刻な表情になってしまいます。
「家庭内別居」は修復の可能性があるようです。「家庭内離婚」は復活はゼロにちかいようです。5年~10年言葉を交わしていないという夫・妻たちもいるのです。この投稿者・夫の妻のように、「アナタが死ねばみん私のものになるんだからね!もう少しの辛抱だと思っているわ!」の持久戦の熟年・老後の生き方も選択肢の一つでしょうが、「自分が死んだら財産の全部を愛人に遺贈する」などの「遺言書」をひっそりと作成しておく夫たちも現実にいますので長期間の家庭内離婚状態も要注意ですね。

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