水戸興信所 探偵よろず日記

人物はイメージ



これは、夫婦問題に関する相談に事務所を訪れた婦人が持参した日常の生活を記録した(手記)を参考にしたフィクションです。

相談概要
離婚裁判を見すえて、弁護士さんに相談する。夫の特異な性格を理解できるように、夫婦の結婚当初から婚姻関係が破綻するまで順序立てて整理してほしい。 との要望でした。
どうして探偵事務所にこのような依頼をするのか?の問いに、

「探偵は仕事柄いろいろな夫婦の不倫問題について、その配偶者の中で境界性人格障害(ボーダーライン)、精神病質(サイコパス)、など異常人格者を見ているはずだから理解が早いと思った。」との答え。確かに、幻聴、幻覚、盗聴、盗撮、ストーカーなどの被害を訴えて、警察署~市民相談室~裁判所~弁護士事務所などをたらい回しにされてたどり着くのは探偵・興信所が定番のコースなのです。被害妄想の人たちが圧倒的に多いのですが、配偶者の不倫が引き金になって、うつ、重い心の病など精神的に障害を持っ人もいるようです。
いろいろな相談者が夫から受けている日常的な仕打ちについて、直接的な暴力の場合はDV被害として実態がすぐ把握できるのですが、「精神的な苦痛」を受けているという相談は、夫の言動と妻の受け止め方が夫婦それぞれ違うので苦痛の本質を知るのには難しいのが実感でした。

1988年(昭和63年)東京足立区綾瀬で発生した少年四人による「女子高生コンクリート詰殺人事件」。1988年(昭和63年~平成元年)宮崎勤による「幼女連続誘拐殺人事件」。1997年(平成9年)少年Aによる「神戸児童連続殺傷事件」。1999年(平成11年)埼玉県桶川駅前で白昼女子大生が刺殺された「桶川ストーカー殺人事件」。これらの重大事件が発生するたびに、犯人たちの成育歴や親たちの教育、家庭環境について検証され、人格障害、多重人格、パニック障害、心の病など精神科医は社会問題を分析・解説した書物を著わしました。

国が「発達障害支援法」を定め、施行されたのが平成17年です。自閉症、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、などの発達障害は教育現場を中心にずいぶん認識されるようになったそうですが、おなじ発達障害のアスペルガー症候群については、知的な面での発達障害が見られないのでついつい見落とされがちといいます。

ご夫人が持参した生活のノートを一読すると、夫の特異な人格によって妻が精神的に追いつめられていく様子がよく伝わってきます。これは、配偶者の独特な性格に戸惑い、苦痛を受け、翻弄されながら生活しているご夫人方に何らかの指標を与える記録かも知れません。

依頼者 藤原 良子(45)主婦・パート勤務 仮名  夫 藤原健一(47) 研究所職員 仮名
記録から
私は夫と知り合ってから1年で結婚しました。その1年間も九州と東京の遠距離交際でしたのでお互いよく知らない部分が多かったです。

1. 昭和〇〇年、結婚後間もないある日、待ち合わせ場所に夫が30分遅れて来たので私が怒ると、「間に合わせようと頑張ってきたことを理解すべきだ。あなたの考えはおかしい」と逆に非難されました。

2. 夫が台所で、化粧石鹸を使って食器の洗い物をしていたので、「台所用洗剤を使おう」というと、「あなたのやり方を押しつけるのはおかしい。それなら今後は自分でやるべきだ」といわれました。夫は、素直に人の意見を聞くことができないばかりか、自己主張が強く理屈っぽい生活であることがわかってきました。

3. 昭和〇年、長女が生まれたとき、夫から「父母がゆつくり泊りがけで見に来たがっている」といわれ、「来るなら病院に来てほしい」と夫に頼んだが、聞き入れられず退院後、すぐに自宅に泊りがけで来たため、準備、気疲れ、等で熱を出してしまった。
夫と舅姑は他人の立場とか心境を汲み取ってくれる人たちではないらしい。思いやりのない夫と舅姑に囲まれた結婚生活で私は疎外され孤立し、徐々に、「夫や舅姑とは生活ができない。私の育った環境とは違う」ことが分かってきて、後年、別居と離婚の意識を固めることになったのです。

4. 平成〇年、長男が生まれ子育てで一番忙しかった当時、夫は、仕事やボランティアで土日はほとんど不在でした。
「子どもをお風呂に入れてほしい」と、頼むと、「湯冷めするから嫌だ。自分は寝る前に入りたい」といってその通りにしていた。自分の意志を通すだけで、私の疲労など全く理解しょうとしません。

5. ある日、夫は、「あなたのやっていること(家事)を私はできるが、私がやっていること(仕事)は、あなたはできない」といいました。私とは、格が違うと言いたいのです。夫は心ない一言をいって人を傷付けることは何とも思わないひとです。
何か頼みごとをしてもやってもらえないので「どうしてやってくれないのか」聞くと、「人に頼んだらその人の都合でやるのだから、そのように不服をいうのなら自分でやるべきだ」といわれた。その結果、ほとんどのことは自分でやるようになった。

土日などは、私と子どもたちで、友人や妹夫婦のところへ行って遊びに連れて行ってもらうことが多くなった。そうすると、夫は携帯電話で今どこにいるのかと聞き出して居場所を転々と追いかけ回すようになりました。自分の理屈を押し通すくせに、猜疑心が強く、他人(私の友人、妹夫婦)の自分に対する評価を異常なほど気に掛ける性格であることもわかってきました。

6. 夫の特異な性格にうんざりしてしまい、私は、もう別れようと決意して長女を連れて実家に帰ったところ、夫が追いかけてきて、「子どもを産んだ責任を放棄するのか。ちゃんと育てる義務があるはずだ。」と理路整然と説得されて家に帰りました。このように自分なりの明確な根拠を持って、「あなたが間違っている。」と主張することが夫の際立った特徴です。

7. 子どもたちが、夫婦の言い合いを嫌がっていたので、できるだけ子どもたちの前では避けたいと考えた。
お互いの意見は何処まで行っても平行線で、「・・ではあなたはどうなの」と結論を聞くと黙ってしまうし、夜中まで話し合いをしても話題が横道にそれて何も結論がでず、1時、2時になると私は意識が朦朧として、翌日は疲れ果ててしまいました。夫は頑なに自説を曲げず、譲歩してくれません。

8. 子どもたちの学校の親子(三者)面談に、夫自身も参加しないと納得いかないと言いだすようになった。担任の先生には母親が行くと連絡していても、面談当日、夫が追いかけてきて四者面談になってしまうので子どもが嫌がり、結局私が参加しないことになりました。夫は、学校や社会のルールを守ったり、父子の関係性(子どもが嫌がっていること)も理解できません。
また、入浴についてある日突然、「いままで我慢してきたのだから、これからは一番風呂に入る。」と言い出し、家族の誰かが先に入るとお湯を抜いて、焚き直して入るようになりました。夫の考え方は一徹です。

9. 子どもたちが、夫に対し、口答えや反発、意見を言うと夫は、子どもたちには何も言わず、「あなたが注意しないのはおかしい」とか、「あなたがけしかけて言わせている」などと言い、「小学校高学年や中学生になったら、自分の意見で発言しているのだから、あなたが注意したら。」といっても聞いてくれません。自分の都合の悪いことになると無言を通す人です。このことも夫の特徴です。

10. ある年の正月。夫の東京の実家へ帰省する予定のところ、私は風邪がひどいため行けないと断った。夫は1月2日の夜に私の実家に飛んで行き、「妻も東京へ行くように説得してくれ」と頼んだ。父親が、「具合が悪いのに東京に行ったら風邪を皆にうつすから、子どもたちだけ連れて行ってはどうか」と意見しても納得せず何時間も帰らなかったそうで、頑なに主張を曲げないことに父も呆れたといいました。夫は、決まっている予定の変更を認めることができない人です。

以下、夫の特異な性格は病気なの? 2 に続く。

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