水戸興信所 探偵よろず日記

依頼者 夫 小川清二(42)JR勤務
対象者 妻 小川敏江(37)会社パート
仮名
※ これは事件簿を参考にしたフィクションです。
調査目的
妻の行動

相談概要
 妻が半年前からパートに出た。
忘年会、新年会、送別会、歓迎会、食事会、カラオケ会などの理由で帰宅が遅くなり、土日も外出することがある。「嘘だろう」と追及すると、「いつも増田今日子(近所の主婦・同じ会社のパート勤務)と一緒だ。」と言い張る。この増田という女も男遊びのうわさの絶えない人で、妻はこの女と男を紹介し合ったり、口裏合わせをしてお互いかばい合っているのだ。髪の毛を染め服装も派手になり、下着も若い女性が身に着けるようなものを着用するので、男性関係を疑うと「証拠を出せ。」と大騒ぎする。

妻が寝ている間にバックの中を点検したところ、数名の男のものと思われる携帯番号と住所のメモが出てきた。食事会、カラオケ会に男女のグループで出かけて、最後はそれぞれのパートナーで別々にホテルなどに行くのだと思う。
ここ2~3カ月の間、同僚や友人に頼んで退勤時の妻を追跡したが、追い越し禁止と信号無視を繰り返しながら100㌔以上のスピードで走行するので追跡が成功しない。妻は、出勤するふりをして会社を休んだり、早退したりして昼間も男とデートしている(妻の車の助手席のシートが倒れていたことがある)。

私が夜勤の日、妻は男を自宅に入れることもあり、隣の主人が「深夜、お宅の玄関を入る男の姿を見た」と教えてくれたこともある。その他、男が家まで迎えに来て2~3時間、近くの空き地に止めて車の中で遊んでいるのだと思う。子どもたちは、一度寝たら朝まで起きないのでいつでも夜間外出ができるのだ。中2、小6の子どもは妻に洗脳されて反抗的になり、私と口も利かなくなった。母の味方ばかりして不審な行動を黙認している。

妻は、「女が欲しいなら商売女を抱いてくればいい」と言って夜の関係を拒む。家族会議をしたこともあり、きずなを強めようと釣りやバーベキュー、買い物に誘うと「あんまりいいパパぶりをしなくてもいいよ。」と否定される。
いまは、子どもに免じて私が折れて表面上は仲良くしているが、嘘の言訳ばかりして堂々と遊びまわっているので悔しい。復讐のために証拠を取る。

調査結果
 依頼者の要請で、自宅電話に盗聴器を組み込み、奥さんの車にGPSを取り付けた。土曜日の午後、男女数名で近くのひなびた観光地にドライブして、食事して帰ってきたことや、依頼者が悪女呼ばわりする「増田今日子」と隣町に出かけて買い物、食事して帰ることが数回あったが男性に関する不審な行動はまったくなかった。
妻の夜の外出は、町内の公民館・リフレッシュセンターで行われる子供会、母の会、学習報告会などの集会に参加していた。
妻は電話で、夫のノイローゼ(神経症)状態(注・心理的な要因と関連して起こる心身の機能障害。病感が強く、不安神経症・心気症・強迫神経症・離人症・抑鬱神経症・神経衰弱・解離性障害など種々の病型がある・広辞苑)を心配して、「占いをしてもらう。精神病院へ連れて行く。双方の実家の親も心配している」「本人の自殺や、自宅放火とか子どもと私に危害が及ばないか心配だ。」など、夫の状態について、会社の女先輩や妻の姉などにしきりに相談している会話が録音されていた。音質から深刻さが伝わる。

探偵の眼
二人の子供は部活動と宿題に追われる毎日に加え、反抗期に入り、父親のコントロールに服さなくなりました。妻は、久しぶりの勤務にでて躍動した。このような家族模様は何処にでもあるのに、一部の夫たちはどうして神経症などにおちてしまうのでしょうか?

依頼者は勤勉な人柄(性格的に律義・生真面目の夫たちに心が折れる人がが多いです)。
依頼者の勤務は4日に1日の間隔で宿直が入る勤務体制。 妻の不倫妄想を持っ夫に共通しているのは、転勤で単身赴任の夫、夜勤交代、宿直など不規則勤務の人が多いです(俺の夜勤の留守中に妻は何をしているかわからない、と不信感を持つ夫)。糖尿病や人工透析などで性的能力を失った夫。それに加えて、今回の依頼者の家族のように、妻が、男の多い職場に働きに出て活気づいたこと、そして今までの専業主婦の仕事の他にパート勤務の疲れなどが加わって夜のお付き合いが疎遠になったり、関係を拒否されるようになった夫。

 その他の要因として
 今まで統率者として家庭に君臨していた夫。妻と子どもが(夫・父親から)自立したため、家族がバラバラになったような孤独感と疎外感。家族の隔たりに焦って、家族で買い物、ドライブ、キャンプ等を計画してもそれぞれの都合で実現しない。妻や子供たちは自分の生活の環境を優先させるため、「あまりいいパパ振りしなくてもいい。」と言われたのを素直に解釈できずに、妻に対する猜疑心が増大して事態は悪化するばかりでした。

自己中心の夫もダメ、妻と子にべたべたまとわりつくのもダメ・・・
妻や子供の環境と心境の変化に夫は気が付くことが大事で、(夫・父)は落ち着いて距離をもって(自分の立ち位置をわきまえて)見ていれば家族全員が救われるのだと思います。
いつまでも妻子の統率者として君臨しようとする夫・父は単なる暴君にすぎなくなり妻子の心は家庭から離れるばかりのようです。

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