水戸興信所 探偵よろず日記

第4回 水戸黄門漫遊マラソン

マラソンコース千波湖畔にて

お父ちゃんランナーを待つ妻と子供たち 写真は末尾に掲載

当日、小雨が断続的に降ったため10数人が雨宿りのできるトイレの通路に立ってランナーの声援をしていた中にこの母子4名がいた。母親は35歳位か?長男小学3年長女4歳、次女2歳位の家族。

長男と長女は「父ちゃん(とうちゃん)未だかな?・・」と、しきりに母親に尋ねている。ランナーとして出場している父親を応援に来たようだ。この子供たちの年齢だと父親を「お父さん」とか「パパ」などと呼ぶと思っていたが、「父ちゃんが来ない」「父ちゃんが来ない」と連呼する声に筆者はとても興味が湧いて数メートル脇にいたこの母子の様子をそれとなく観察させてもらった。

集団で走ってくるランナーを見て、「全校集会の様だ・・」と批評する長男。水戸黄門など仮装のランナーにはそれぞれの評価。苦しそうな表情のランナーには「頑張れー」と母子で声援を送る・・。その声援の合間に「父ちゃん未だかな?・・」心配と、まだ姿の見えない父親を案じる声が間断なく続く・・。この母子の声援に気が付いてから3時間を経過したころから、「父ちゃん来ないなー」「父ちゃん行ってしまったんじゃないの?・・」と心配の声に変わってきた。母親はジッと千波湖畔コース後方のランナーを凝視したまま立ち尽くしている。2歳か3歳くらいの末娘さんは兄と母親の周りでずーっと独り言(彼女なりの物語らしい)をして何やら仕草を続けている。この身振り手振りが可愛らしい。

4時間を経過する頃、流石に心配になったらしく母親は末娘の手を引いてコースの脇の路肩を歩いて後続のランナーの様子を見に出て行ってしばらくして戻ってきた。

また立ち尽くして父親を待つ母子の長男が「父ちゃんだ!」と叫んだ(写真上段の右側)。家族応援団に迎えられた父ちゃんは笑顔で子供たちと握手したり抱きかかえたり・・。

明るい賑やかな子供たち。余計な言葉を発しないでジッと立ち尽くして夫を待つ妻。その家族に迎えられた「父ちゃん」の嬉しさは如何ばかりか。このご家族の絆を見てとても清々しい思いの水戸黄門漫遊マラソン観覧になりました。

 

 

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