水戸興信所 探偵よろず日記

依頼者 母 守山初子(57) 人物等は仮名

※これは事件簿を参考にしたフィクションです。

相談概要
 大手電気会社に勤務する息子(30)は、たびたび山陰地方に出張し、鳥島美佐子という女性と知り合った。やがて、「結婚を前提にして遠距離交際をしている」と言い出した。息子の話。「その女性は、20歳で結婚して子供は3歳で病死。夫は酒乱で働かず水商売に出て養った。男と離婚したが、彼女の実家は継母とその子供がいて、帰れない…。世の中には苦労の多い可哀そうな人もいるんだね。」と、世間知らずの息子はしきりにその女に同情する。

暇さえあればメール交換と電話している。あまりほめた女性でもなさそうなので、交際に反対すると、それまでは、母思いで明るくて優しい息子だったのに態度が一変し、「いちいち親に指摘される歳でもない。干渉するのは止してくれ!」と、くってかかるようになった。会話の弾む楽しい食卓だったのに、家の中は無言で暗くなってしまった。

息子は女に騙されていると思う。どんな女なのか知りたい。できれば息子の交際を壊せないでしょうか。

よろず相談室が動く
 現地に飛んだ。鳥島美佐子の戸籍を入手してから実家を探し出し、近隣にある酒店の主人に話を聞くことができた。美佐子は地元で評判が悪すぎ、小さな市内で美佐子のことを知らない人がいないという。そのため結婚相手を選ぶのに、自分の過去を知らない遠方の人を標的にしていたようだ。
現地から、美佐子の知人を装って守山太郎の母親に出した手紙は、酒店のご主人の情報を元にして、同行した女性スタッフが手書したものです。太郎の父親はすでに亡くなっているのですが、そのことまで知っているのは不自然のため、あえて「ご両親様」として投函したのです。

やがて守山宅に鳥取県の小さな町から、女性名の手紙が届いた。
その手紙を読んでからの息子は、内容を即座に理解したようで、「もとの優しさが戻った」と母親から喜びの連絡がありました。

前略
ご両親様、突然のお手紙失礼いたします。
鳥島美佐子のことで是非お知らせしたいことがあります。私は、美佐子を中学時代からよく知っているものです。美佐子の両親は近所の鼻つまみ者で、母親は美佐子が小学六年の時、男と家出しました。美佐子が中学一年の時継母が入ってから生活はますます荒み、喫煙やシンナーなどで補導されるようになり、中学三年頃は暴走族に入り不登校になりました。この頃に妊娠中絶した噂もありました。進学はせず、荒んだ生活はますますひどくなり、17歳ころは入れ墨のチンピラと同棲し、覚せい剤で逮捕されたこともあります。18歳で出産した子供は精神障害児で、3歳で亡くなりました。男が覚せい剤で逮捕されたのを機に、同棲を解消してスナックで働くようになりました。

ここからの内容は、美佐子のお店で働く私の友達、富士子から聞いた話です。

美佐子は長期出張客などに近づいて肉体関係を結びます。男性が美佐子の素姓にうすうす気づいて避け始めると、「妊娠したから中絶費をよこせ」「私はヤクザの情婦だ」と脅して手切れ金を強要しています。次々と客を騙している美佐子に、ホステスたちは反感を持っているのですが、美佐子の裏行為の確証がないためママは何も言えないのです。

ある日、美佐子が「一流企業の社員と結婚する」と、自慢げにお店の同僚に守山太郎の名刺を見せびらかしました。お客で何度か来店した太郎さんを知っている富士子は、名刺の自宅住所を暗記しました。富士子から、太郎さんの話を聞き、私は手紙を出すことに決めたのです。
息子さんは騙されています。美佐子は危険で怖い女です。

阿部真理子

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