水戸興信所 探偵よろず日記



画像はイメージ



strong>依頼者 妻 石川きみ(83)無職
対象者 夫 石川力男(72)無職 共に仮名
※ これは事件簿を参考にしたフィクションです。

調査目的
 夫の行動調査・浮気

相談概要
若いときから夫の浮気性に悩まされ続けてきた。

今は近所の後家さんと遊んでいるようだ。夫に、その後家との浮気疑惑を追及すると半殺し状態になるまで殴られた。夫が怒ると殴り殺されそうになるのでパトカーをたびたび呼ぶ生活だ。夫は「刑務所に入ったって俺は楽しく暮らせる。むしろお前といるより刑務所の方がいい」と度々いう。

夫の今の愛人は、隣町の田所マサ子(75)という後家さんで、以前は、食事をしたりカラオケをするなど家族ぐるみの付き合いがあった。

夫は、糖尿病の治療を兼ねて毎日午前10時に散歩に出かけるが、これは女と会う目的もあるのだ。私が、何度尾行しても、夫の足が速いので見失ってしまうのだが、〇〇中学校の裏山に入るのだと思う。その中学の近くにスーパーGがあり、マサ子は自転車でそこへ買い物に来る。夫と待ち合わせて学校の裏山へ入って遊んでいると思う。
先日、証拠がなかったが、我慢できなくなってマサ子宅へ乗り込んだ。マサ子に「どうしてそんなに疑うことになってしまったの?・・・いい歳してエロキチガイ!キチガイは病院へ入れ!」と怒鳴られたため、取っ組み合い、怒鳴り合いの大ケンカをした。夫も、私と口論のあと「キチガイは病院へ入れ!」と同じことを言う。ということは、二人は密会して私のことを話題にしているのだ。

ある雨の日、夫は一人でわざわざ遠いH市のホームセンターまで買い物に出かけて数時間後に濡れて帰宅した。着替えているとき、下着からブーンと女の香りがしたので、「いくら隠しても女の私には何の匂いだかわかるんだ!今日は何処で遊んできた!」と夫に怒鳴ったら、「ババアがいつまでヤキモチ焼いてんだ!」と息の根が止まるほど殴られた。

無職の45歳になる出戻り娘が二階で生活している。私が二週間入院して帰宅したところ、娘はあわてて二階に上がった。昼間から夫の部屋に布団が敷いてあり、やったあと使ったチリ紙が散乱していた。夫と娘は関係していたのだ。

夫が、未亡人マサ子、そして二階の娘と関係していると思うことには確信がある。何故なら、夫は10年も私を求めないからだ。他に女がいるから私を相手にしなくてもいられるのだ。

調査結果・探偵の眼
調査対象者(夫)は、散歩に1~2時間かける。夫の一番気が休まる時間らしい。疲れると、スーパーのベンチに座ってジュースを飲んで休憩。ゆっくりした歩幅で気ままに散歩を楽しんでいる様子。車で出かけるときは、ホームセンターめぐりと実家に立ち寄って時を過ごす。マサ子との接触はなかった。
依頼者と夫の年齢差は11歳。年上妻の年齢差が大きく、そして高年齢になるほど嫉妬妄想にかられる夫人が多いことが探偵の実務上の実感です。「嫉妬妄想」の人は、「身近にいる人」を疑りだすという特徴があるようで、家族ぐるみで交流のあった後家の「マサ子」さんと、二階に住んでいる「出戻り娘」さんが標的にされました。

依頼者に誘われて飲食する
石川きみさんから夫の調査依頼は年に数回あり、それが5年ほど続きました。気心が知れてから、昼に、寿司割烹店に誘われるようになりました。きみさんは日ごろから上品な衣装とブランドの時計ネックレスを身に着けています。殺風景な身なりの私が同行するの気恥ずかしい感じです。きみさんと店長の会話で馴染なことが分かるので一安心。
店内の個室で、夫の日頃の行状と仕打ち、関係が怪しいと思われる女を追及する眼差し、その根拠を説明する表情は苦悩と疲労に満ちたものでした。何回か接待を受けるうちに気が付いたのですが、旦那さんの行動について「相手の女との接触はなかったです。怪しいことは何もなかった。」と説明すると、苦渋に満ちた顔に精気が廻ったように、「妖艶な顔」になるのです。(注 きみさんの表情で思い出したのは、市川崑 監督 映画「悪魔の手鞠唄」金田一耕助(石坂浩二)主演の、悲しい十字架を背負った殺人犯、老女のおりんばあさん(岸恵子)の顔でした。7人も妻を代えた夫の女狂いから逃げ出した五番目の妻のおりんが、老いて村に帰ってきた場面。月夜の坂道を杖を付きながらとぼとぼと背中を丸めて歩く姿。金田一探偵とすれ違ったとき月の光に映りだされたあの妖艶な顔です)。悪魔の手鞠唄を見ない人は岸恵子の顔を想像すればよいです。

ある日、きみさんに「調査費用がもったいないからもう旦那さんの調査は止めた方がいい」と勧めましたが、まったく意に介さず思い出したように再度依頼をしてくるのです。この再調査依頼を業界用語で「アンコール」というのですが、アンコールをかけてくる依頼者はなんらかの「妄想に憑りつかれている人」が定説です。
私もそのような前提で対応していたのですが、きみさんは個室で私の報告を聞くことを楽しみにしていることが分かりました。前回の「勃起不全で妻に嫉妬」で説明した、「パートナーが浮気をしていないことを確認」しているようです。

出戻り娘との会話
二階に住んでいる出戻り娘「恵子」さんから、「父と母が病院に行って一日中留守なので来てください」との電話。母が持っていた私の名刺をずいぶん前に見たという。「母と探偵さんが飲食しているのはわかっているが、今も父の調査をしているのですか?もしそうなら、費用がもったいないから、母の調査依頼を断ってほしい」との申し入れ。当然の心配だと思った。私は、「お父さんは判で押したように同じパターンの行動をするので調査の必要もないので費用は頂いていない。その日に旦那さんが歩いた2~3時間のコースを説明すると、とっても安心した顔になります。私は、調査報告して食事を頂きながらお母さんの愚痴の聞き役に徹しています。食事の接待が調査費用代わりです。」と説明すると、「これからも母の愚痴を聞いてください」と、納得した様子だ。

恵子さんが母親について語る
恵子さんの話を聞いて、母親きみさんがあのように「身近にいる女性は誰でも夫と浮気している」と嫉妬妄想に駆られる人生を送ってきた背景に、きみさんが生まれてから10歳位まで幼児期と少女時代の生活環境・成育歴が強く性格と精神的な形成に影響していると思われました。


成育歴がその人に及ぼす(後天的)影響について、精神科医などの解説を挿入して記事を作成するため、少し長くなるので「嫉妬妄想の老婦2」として次回に更新する予定です。

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