水戸興信所 探偵よろず日記



画像はイメージ



依頼者 妻 岡崎幸江(43) パート勤務
対象者 夫 岡崎健一(43) 会社員 建設会社営業所長 共に仮名

相談概要
夫は、東京の中堅ゼネコンの営業所長をしている。平日は営業所の寮に宿泊し、週末に洗濯物をもって帰宅するという生活が数年続いている。夫は、下着など自分で買う人ではないのに、持ち帰る下着に見たことがないものが入るようになった。
帰宅してもボーっとして考え事をしている。心ここにあらずという感じだ。私たち夫婦は高校時代の同級生で、仲間感覚の会話が弾む夫婦だったが、ここ2年来別人になってしまった。週末も帰宅しなくなり、平日宿泊しているはずの営業所に行っても車がない。どこで何をしているのか調べてほしい。

調査結果
対象者は、営業所の所在するY市内のアパートを借りて、同年代の女と同棲していた(後日の調べで、山田智子・仮名・離婚経験あり。子どもは夫が監護している)。ある金曜日の午後、依頼者から慌てふためいた電話が入った。「夫が午後に帰ってきて『東京本社で会議がある』と言ってスーッに着替えて出て行った。洗濯物の作業着の中から函館のホテルの二名予約メモが出てきた。今夜チェックインの予定です。航空代、ホテル代は別途支払うから現地調査してほしい。そのホテルは函館湾に面したホテル〇〇です。私たちが新婚旅行に行った思い出のホテルです。男ってこんなこと平気で出来るのですか!」と絶叫に近い。
Y市内のアパートに出入りしていた二人の姿を、函館のホテル〇〇のロビーで捉えた。夜、二人は函館山の展望台から市内の夜景を楽しみ、翌朝はホテル近辺の函館朝市を散策した。一連の行動をビデオ撮影。

依頼者
「今までの私の存在は何だったのか。私のすべてを否定されたようで虚しい。しかし今は、大学と高校の子どもがいるし、体の不自由な義母をみているので離婚はできない。義母の最期を看取るか、又は、将来主人が病気などで倒れるか、老いて介護などで私が必要になった時、黙って家を出てやる。それまでは仮面夫婦を続ける。それが夫に対する復讐です。」と言った。

それからの夫婦
依頼者は、「このまま夫を放置しておけば二人の同棲を黙認したことになるので胸糞悪い。母親の日常の介護がどれほど大変なのか思い知らせてやる」と、夫と愛人のいる部屋に出向いて夫を奪還したが、意志の弱い主人は、営業所駐車場に待ち伏せしている女に連れ戻されてしまう。奥さんが再度連れ戻すことの繰り返し。
女の言い分。「健一さんは、妻と離婚して私と一緒になると約束した。奥さんに健一さんを無理に連れて行く資格はない。健一さんの意志に任せるべきだ。もし、健一さんが家に帰るなら、わたしは騙されたことになるので訴えて慰謝料を取ってやる」と言い張り、妻は女の言うことに一理あると思うと気勢をそがれた。

妻と愛人の激しい攻防に、夫はおろおろするだけで何も言えない。このような修羅場に立たされるとほどんとの男は木偶の坊(でくのぼう)「役に立たない人、気転のきかない人をののしっていう」になってしまいます。日頃婦人たちの前の威勢のいい言動は何処に(?_?)。
業を煮やした妻は、「主人の母をここに連れてくるからあなたたちが面倒見て!」と言い放つとこんどは愛人が沈黙した。

探偵の眼
母を妻にみさせておいて、愛人と同棲するなんて、常識では考えられないでしょうが、結構いるのですこのような勘違い男性が。
「新婚旅行の思い出のホテルに愛人と旅行するなんて許せない。私の心は完全に閉じた。心に血が流れた。もう元には戻らない。夫が倒れて、老いて私を必要とするときに家を出る」といった依頼者は、必ずそれを実行すると思える意思の強さを感じる人です。おとなしい物腰の人なのでこの宣言に凄みがありました。
なおこの愛人は、「健一さんと内縁関係にある」と主張し続けましたが、妻帯者との同棲は内縁関係ではありません。法的な保護を受けられないばかりか、民法に「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」と規定されており、正妻から慰謝料を請求される立場でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright © 2015. 離婚、浮気調査の水戸興信所 All Rights Reserved.